R-1ぐらんぷり2016
2016年03月07日 月曜日毎年優勝者がその後あんまりテレビで見ない事もあって微妙な「R-1ぐらんぷり」だけれど、今年の「R-1ぐらんぷり2016」は何よりザコシことハリウッドザコシショウが決勝に出ている時点で楽しみだったけれど、優勝までするんだから非常におもしろかった。
ザコシはG★MENS時代から好きだし、今回終始本気で爆発的に笑ったのってザコシだけだったもんなぁ。
今回、決勝に行った人ではルシファー吉岡以外の人は見た事あった人だけれど、小島よしお以降荒れまくった。
Aブロックは、こいちゃんの「セーターが私を食べています。」がおもしろかったけれど、それ以降がいまいちで、サンシャイン池崎が飛び抜けておもしろかったのに、評価的にはそうでもなかったか…。
ファイナルステージに行った小島よしおって、チッキショー兄さん事コウメ太夫が面白過ぎるのと同じで、滑り芸が一周しておもしろいという事だと思っていたのに、どうやら「お茶の間投票」が一位だったのでそうではないらしく、「えっ?」っとなった。
Bブロックは、ザコシが審査員も会場もざわめきと笑いが終わらないままという凄い雰囲気で飛び抜けていたけれど、おいでやす小田もおもしろく、順番が残念。
小島よしお以降、上手いネタよりも面白さの勢いが先行してしまった感じはあった。
Cブロックは、やっぱりマツモトクラブが一番おもしろかった。
マツモトクラブって、もっと評価されるべき人なんじゃないかと思うのだけれど。
ファイナルステージは、やっぱりザコシが本当に飛び抜けてた。
会場も「ザコシ、キャー!!」だったしな。最後に古畑任三郎と言った瞬間に観客が「おー!」って皆どんだけザコシが好きなんだ。完全に「待ってました!」じゃん。この反応からすると会場の観客の多くがザコシ目当てだったんだじゃないかしらん。と言うか、「R-1」でのザコシを見ようと集まって来た感じすらあった。
これまでやっていたネタと言うか、G★MENS時代の「~すぎて爆発コント」と同じ様な方向性なのに優勝するなんて、ザコシは20年進んでいた、やっと時代が追い着いたと言う事なんだろうか?
「ハリウッドザコシショウの何が面白いのか分からなかった」とか「R-1はやらせ」とかの意見を結構見かけたけれど、そりゃG★MENS時代から一回りしておもしろいを越えて、何回りしておもしろいのかおもしろくないのか分からないを超越した有無を言わせないおもしろさなんだから、道の真ん中から少しでもずれた笑いは認められないという人は何にもおもしろくはないだろうな。
審査員も数十年笑いの世界でやって来ている人なんだから、そりゃあ整った笑いなら「上手い」「成程」と言った所までで止まり、そこに真ん中以外のずれたと言うか、ぶっ飛んだ笑いが来れば笑ってしまうのは当然で、予選を流していた番組でもそれまで他の芸人では大して笑っていなかったり、厚切りジェイソンには恐ろしい程冷静に突っ込み入れていた品川がザコシでは爆笑していたので、まあ芸人が好きな芸人なんだ。
しかし、「R-1はやらせ」ならザコシを「R-1」で優勝させてスター化計画が進行していた所で誰に何の得があるんだって。「R-1がやらせ」ならハリウッドザコシショウが大金を生み出す未来のスターって事になるんだぞ!自分の感覚と人の感覚は当然違うという発想ではなく、自分の感覚が絶対で、自分の感覚とは違うモノが出たら「やらせ」って、幸せだし、凄いよなぁ。
あと、始まって直ぐに笑ってしまったのは、今まで審査委員長的に一番目の審査員席に座っていた桂三枝こと桂文枝が見事にいなかった事。不倫じゃなければ出ればいいし、出せばいいじゃんと。
本当凄いな。ハリウッドザコシショウが優勝するなんて。これからゴールデン番組とかでザコシが見られるんだろうか?「ハンマーカンマー」をどれだけ見られるかってのもあるし、あのダッチワイフなぎ倒して顔を近づけて何か言いまくるストーン・コールド・スティーブ・オースティンのモノマネネタとか、アシュラマン漫談とか見れるのだろうか?いや、是非見たい。
でも、ザコシの優勝で大会自体は完全にお笑いの端っこ好きの、コア層にだけ受ける大会になっていた様な気がした。
まあ、「R-1ぐらんぷり」自体が結構前から優勝しても「M-1」の様に売れる訳でもない大会になっていて、微妙な大会とはなっているので、もうこのお笑い好きのコア層向けに特化した大会にしても良いんじゃないかしらん。そうなったら、完全に「あらびき団」だけれど。