アメコミ・ヒーローの世界~ローラ&渡辺直美 マーベル・キャラクターへの道

2017年06月26日 月曜日

アメリカで製作された「マーベル75年の軌跡 コミックからカルチャーへ!」が非常におもしろかったので、続けてこちらも録画だけしておいて見ていなかった「アメコミ・ヒーローの世界~ローラ&渡辺直美 マーベル・キャラクターへの道」を見てみた。
先に「マーベル75年の軌跡 コミックからカルチャーへ!」を見て、おもしろかったので続けてこっちを見てしまったのが間違い。
こちらはNHK製作だけあって、つまらなかった。
始めの時点で、何処かの人に「アメコミ最高ー!」とか言わせる以前から多用されている映画の宣伝みたいな反吐をつきそうな演出があって、この時点で見る気が失せた。

内容は渡辺直美が日本や香港のマーベル関連のイベントやテーマパークに行き、ローラスタン・リーに会いに行き、ニューヨークのマーベル本社へ行き、最後は二人を基にしたキャラクターを作るというモノ。
町の人やマーベル関係者にマーベル・キャラクターの魅力をちょっと言ってもらうというマーベルをよく知らない人、多分映画も見た事ないけれど最近マーベル・キャラクターを知った様な人向けの番組なので、わたしは別におもしろくはない。

あるモノの魅力を語るって「アメトーーク」みたいに笑いで見せるならおもしろいけれど、「これが魅力なんです!」と正面から語られても、マーベル好きなわたしでさえ「はあ、そうですか…」だった。

興味が行ったのはマーベルの本社位。
以前何かの番組でDCコミックスの本社での取材を見たけれど、それに比べるとマーベルはこじんまりした印象。
DCの方は博物館的にドンとキャラクターの像を置く広い場所があり、編集部も日本の大手雑誌社の様な広いワンフロアだったと思うけれど、マーベルの方は入口から普通のオフィスよりも狭く、各編集やライターの部屋もそんなに大きくない個別の部屋で、コミックスマニアの仕事部屋みたいな感じだった。
これって、単にDCの本社がロサンゼルスの郊外で広い場所を取れ、マーベルがニューヨークのオフィスビルなので広くないってだけなのか?

あと気になったのは、東京での「マーベル展」を見せていて、「マーベル展」ではコミックスの原画やシルバー・エイジのコミックスの展示もあったのだけれど、そのコミックスはコンディションの格付けであるグレーディングがどれも低い事。
映っていた分だけでも、「MARVEL COMICS #1」が3.0(調べてみたら市場価格6万ドル)
AVENGERS #1」が4.5(5000ドル)
AMAZING FANTASY #15」は3.5(1万1200ドル)で、どれも低い。
8~9辺りだと「おお、すげえ!」となるけれど、ここら辺のグレーディングだと微妙じゃない?
多分、輸送や警備、日本の湿気を考えると流石に高いグレーディングのコミックスは持ち出せないか。

それに不可解なのがX-MENがほとんど映って来なかった事。
マーベルの紹介番組なのでマーベル・シネマティック・ユニバースだけに限定する事はないし、実際番組内では「スパイダーマン」や「アメイジング・スパイダーマン」等のソニーの映画も流していたのに、X-MENはほぼ登場せず。
これって、X-MENの勝手な日本での知名度の判断から省かれたのか、それとも20世紀フォックスの権利関係や使用料の問題なんだろうか?

この番組、マーベルに関するドキュメンタリーではなく、マーベルをよく知らない人向けに作られた紹介番組でつまらなかった。
海外のテーマパークとか、二人を基にしたキャラクターを作るとかどうでもいいし。
見た結果、「死ぬまでに一度は Midtown Comicsに行って、コミックス買いまくってみたいなぁ…」という感想だった。

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