第50回スーパーボウル

2016年02月10日 水曜日

ここ数年は、テレビ番組に関しては今頃が年末年始。
年末年始の番組はやたらと長時間番組が多く、その時には見切れないので録画を後から見ようと思っても年が明けると直ぐに通常番組が始まり、ハードディスクの容量も一杯になるのでそちらを優先して見て行くと「笑ってはいけない~」は大体一月末辺りになってしまう。何より、一月になるとNFLのポストシーズンが始まり、毎週四試合とかを見なくちゃいけないし。
そして、二月始めの「スーパーボウル」が終わってやっと一年が終わると言う、何だかアメリカンして来ている。

で、今年の「第50回スーパーボウル」はデンバー・ブロンコスカロライナ・パンサーズが勝ち上がり、ベテランのクォーターバックのペイトン・マニング対若手のキャム・ニュートンという両極的な対決に加え、デンバー・ブロンコスの超強力ディフェンス対カロライナ・パンサーズの攻撃という両極的な対決もあって、試合前は楽しみで、わたしも「スティックカラムーチョ」「炭酸飲料」「ウィスキー」「オールドファッションチョコドーナツ」という最高の食べ物布陣を準備して、ワクワクしながら「スーパーボウル」に挑んだ…。
…しかし、今年の「スーパーボウル」は「第48回スーパーボウル」に並ぶ位、見終わるとクソつまらない「スーパーボウル」だった…。
まあ、前提としてわたしがペイトン・マニングが嫌いというのはあったけれども、それでも試合自体がなぁ…。

わたしはNFLに限らずスポーツ全般では、特に好きなチーム、嫌いなチーム、絶対的に好きな選手とかは余り無く、ただ凄い選手達による凄い試合が見たくて見ているけれど、NFLにおいては唯一嫌いなのがペイトン・マニング。
ペイトン・マニングのエリート血統や、自身もエリート過ぎて凄い記録を残しているという時点で勝とうが負けようがどうでもいい感じの乗り気じゃ無くなるんだけれど、決定的な原因は「第48回スーパーボウル」。
「第48回スーパーボウル」は、当時デンバー・ブロンコスは超攻撃チームで、それを率いるのが怪我から復帰してインディアナポリス・コルツから移籍し、年老いてもなお記録を更新し続けるペイトン・マニング対その当時鉄壁のディフェンスチームだったシアトル・シーホークスを率いるまだ二年目の若手ラッセル・ウィルソンという今回の「スーパーボウル」と似ている部分がある対照的な組み合わせで非常に楽しみにしていたのに、いざ始まってみるとデンバー・ブロンコスがボロクソにやられ、ペイトン・マニング一人のせいではないにしろ、ペイトン・マニングもボロボロで、まあつまらない「スーパーボウル」で、これ以降ペイトン・マニングが出て来ると「ペイトン・マニング、もういいぜ!」になってしまった。
凄い選手という事では、ペイトン・マニングと同年代で、こちらも凄い記録残しているトム・ブレイディは寧ろ前人未到の「スーパーボウル」5回制覇は見てみたいし、ペイトン・マニングの弟イーライ・マニングもあのヌボーっとしているのに凄い事もあって嫌いじゃないんだけれどなぁ。

で、今回の「第50回スーパーボウル」もQBやチームの傾向から対照的な対戦の時点で気付くべきだったんだろうけれど、始まって前半辺りまでは「ディフェンス戦でおもしろいんじゃあないの?」と思っていたけれど、徐々に「この試合、つまらなくないか?」と思って行き、終盤辺りは物凄く退屈したので早送ってしまった位。
この試合、ディフェンス戦と言えばディフェンス戦なんだろうけれど、見たいディフェンス戦やおもしろいディフェンス戦ではないよなぁ…。
おもしろいディフェンス戦って、オフェンスが「そこ通すの!?」という様なギリギリの攻撃とか、「そこ、凄いブロックする!」とかの上手い攻撃があるけれど、要所要所でそのオフェンスを更に上回るディフェンスを見せ、中々点が入らないジリジリした展開こそがおもしろいディフェンス戦なのに、今回の試合はキャム・ニュートンが自身も言っていた様だけれど、「スーパーボウル」の緊張からか、デンバー・ブロンコスのディフェンスのプレッシャーからかミスは多いわ、何時もの様な調子が全く出ないわで自滅。一方の勝ったペイトン・マニングも衰えからなのかオフェンスが全然だし、歳とは言え、つい1・2年前まであったはずの冴えた攻撃が全く無い酷い有様でグダグダ。これって良いディフェンス戦ではなく、攻撃側がどちらもグダグダだったので相対的にディフェンス戦になるしかなかった…という様な試合にしか思えなかったんだけれど。
特に昨年の最後の最後の逆転のインターセプトだけでなく、それまでの行ったり来たりの試合展開が物凄くおもしろかった「第49回スーパーボウル」の次だけに尚更つまんない「スーパーボウル」に思えてしまったし。
これでわたしにとってはペイトン・マニングは、完全に「凄い記録残しているけれど、『スーパーボウル』に出ると必ずつまらない試合をするQB」になってしまい、「本当にペイトン・マニング、もういいぜ」だなぁ…。コルツ時代の「第44回スーパーボウル」はおもしろい試合だったから、デンバー・ブロンコスのペイトン・マニングは、か。
逆にトム・ブレイディが「スーパーボウル」に出ると、「第36回スーパーボウル」「第38回スーパーボウル」の様なギリギリの逆転劇とか、ペイトリオッツは負けたけれどあの歴史に残ったヘルメットキャッチがあった「第42回スーパーボウル」や、こちらも歴史に残る「第49回スーパーボウル」とか、劇的で非常におもしろい試合展開になるという印象が非常に強い。

試合もつまらなかったけれど、今回のハーフタイムショーもいまいち過ぎた。
元々コールドプレイは名前を聞いた事はあるけれど曲は全然知らないという、「第44回スーパーボウル」のザ・フーは歌える歌があった以降の名前を聞いた事はある、もしくは全く聞いた事無く、曲も知らないという流れと同じではあったけれど、毎年画面の力や見せ方が上手く結構楽しんでいたのに、今回はその演出も全然おもしろくなかった。
舞台の床に映像流すのは以前からやっていたけれど、今回は大して印象的な所も無く、特徴的に使っていなく面白味が無かった。今までは上手く映像と本人達を合わせて使っていたと思うけれどなぁ?
それに、舞台の周りに人を集めて皆が合わせて手を振るとか、その周りをお花を持った人達が練り歩くって、物凄くダサくない?コールドプレイというバンドがどういった方向性のバンドで、何時もどんな感じでやっているのか知らないので、今回の演出が何時も通りの延長線上なのか、一周周って「こんなんもどうですか?」的な演出なのか分からないので何とも分からないけれども、大分つまらなかった。
むしろゲスト扱い?のビヨンセブルーノ・マーズの方が、どちらも曲は知らなかったけれど踊りがおもしろかったし。
あと、ビヨンセの下半身よ。下半身だけ別人のNFL選手の下半身を付けた様なゴツさで笑ってしまった。もう、渡辺直美もやり過ぎでもなくなったな。

シーズンを通して見て来たNFLの最後の最後がこんなつまらない試合だとモヤモヤ感一杯で終わってしまった。
ペイトン・マニングも流石にこんな試合するんだったら流石に引退した方が良いんじゃない?

« | »

Trackback URL

Leave a Reply