レザボア・ドッグス

2015年12月11日 金曜日

クエンティン・タランティーノ監督・脚本・出演の1992年の映画「レザボア・ドッグス(Reservoir Dogs)」

お互いの素性を知らずに集められた六人が宝石店強盗に失敗する。約束通り集合場所の倉庫に戻って来たのは撃たれて死にかけているミスター・オレンジとミスター・ホワイトだけだった。そこに無事に戻って来たミスター・ピンクが仲間の中に裏切り者がいたから警察に直ぐばれたと言い出した。

わたしは本当にクエンティン・タランティーノの映画が全然駄目。他の映画もそうだけれど、設定や構成はおもしろいと思うものの、どれも会話劇が真につまらなく、見ている早い段階で集中力を切らして退屈して適当にしか見れない。この「レザボア・ドッグス」も正にそれ。
始まりのマドンナの曲のどうのこうのどうでもいいクソつまらない会話劇で、「ああ、また毎度のクエンティン・タランティーノのあれね…」で見る気が失せてしまった。
クエンティン・タランティーノの多分当時としてはイカした、小洒落たであったろう映画や音楽のグダ話って、長々喋る割に中身が何にも無くて「だから何?」としか思わないんだけれど、これってどうやって楽しむんだろうか?何だか、飲食店で座った席の隣に高校・大学生位の男子がゾロゾロやって来て、どうでもいい話をくっちゃべっているのを延々聞かされている感じ。それだったら絶対速攻で店を出るか、席移動するけれど、映画となるとこの会話が後々何かに繋がるのか?人物紹介になっているのか?と注意を払いながら見続けないといけないのにそれが何にもならず、ただクエンティン・タランティーノが言いたい事だけ、クエンティン・タランティーノのみが身持ち良い事だけを見せられてもしんどいだけ。

掴みがこれなので後も続かず。
話は強盗失敗の所から見せ、「何だ?」とは思わせるものの、それからのミスター・ホワイトとミスター・ピンクのグダグダしてどうにもならない会話劇の早い段階で飽き飽きで、会話部分は結構早送り。
ミスター・ブロンドがやって来ても話は大して興味を引かず、このミスター・ブロンドは義理堅いけれど狂人という振り切れた役なのに、その狂人性が急に出て来るので戸惑う。
ミスター・オレンジの過去が出て来てやっと物語らしくなっても、またクエンティン・タランティーノの長々とした会話劇と言うか一人芝居が始まって、やっぱり集中力が続かない。

構成としては、強盗場面を省いた強盗後から始まり、それぞれの集合前の話が挿入されて行く振り返り型の構成はおもしろいけれど、一人一人を見せている割にクエンティン・タランティーノが監督で忙しかったからクエンティン・タランティーノ演じるミスター・ブラウンが全然出て来ない位ミスター・ブラウンやミスター・ブルーについては描かれない不均衡な描き方だし、途中に出て来る警官はミスター・オレンジの正体をばらす為とは言え、ミスター・ブロンドが何の為に、どうやって警官を拉致して来たのか分からないし、そもそも他の人間は銃で撃たれたら即死なのに、大量出血しているにもかかわらず大声出せて全然死にもしないミスター・オレンジの都合の良さとかが気になった。

やっぱりこの映画を見せているのは役者の力が強い。ハーヴェイ・カイテルティム・ロスマイケル・マドセンスティーヴ・ブシェミと言った濃いい役者ばかりが登場し、登場だけで個性が立っている。
この主要登場人物の中にクエンティン・タランティーノがしゃしゃり出て、延々と台詞を喋りまくっていたら終始早送りだったろうなぁ。

この映画、やっぱり構成や雰囲気は良いのに、会話劇がつまらないので全然持たない。クエンティン・タランティーノの映画って、結局はクエンティン・タランティーノのオナニーに付き合えるかどうかなんだろうなぁ。
クエンティン・タランティーノの映画を見る度に、「おもしろい!」「上手い!」とかの感想ではなく、「わたしはクエンティン・タランティーノが嫌いなのか…」と確認をするだけの様に思えて来た。

☆☆★★★

« | »

Trackback URL

Leave a Reply