キングオブコント2015
2015年10月12日 月曜日毎年見て行く度に、微妙さを増して行く「キングオブコント」。
賞レースでも、毎年見慣れてしまっていても次々と新しい人達が出て来るのだから新鮮さと興味でおもしろく見れるはずなのに、毎年毎の盛り上がりの無さは、わたしの問題なのか、あちらの問題なのか分からなくなっているけれど、見ている。
今年も頭一つ抜けての組がいないままで、やっぱり見ていても不完全燃焼。
一本目は良い感じだったのに、二本目では何でそのネタだったんだろうか?と思った程盛り上がりも笑いも無い組もいたし、笑わず仕舞いのままで終わった組もいたし。
結局ネタ選びの感じがして、これだったら他にもおもしろい人達いるんじゃないの?と毎年思ってしまう。
昨年の対決勝ち抜き方式の急な審査方法の変更が不評だったのか、今年の八回目に至ってやっと審査員による得点制に変更。
これまでの準決勝敗退のお笑い芸人による投票って、結構妥当ではあるけれど、下積みが長かったり、先輩の様な組の特典が以上に高く、ちょっと凝った設定や尖った感じのネタをする人が低いという、何かを感じてしまう採点よりは全然良い。それに、わたしにとっては最早採点が一番の見せ場だった。
五人がどう点数付けて答えるのかが一番興味の行く所で、そこで各人の個性が出ていておもしろかった。設楽や大竹は細かく点数を付けていた感じだけれど、日村や三村は好き嫌いが直に出てしまって、特典の高低がはっきり出ていて、それに対するコメントも窮したり、一生懸命に批判でもなく絶賛でもない丁度良い感じのコメントを出している感じが、そこが見せ場。
審査員も、各コンビのコントの骨子を作っている設楽や大竹の方が冷静にコメントして、本来ツッコミなのにボケになっている日村や三村が結構あたふたした感じが一番おもしろかったかもしれない。
しかし、バナナマンに関しては「第一回キングオブコントの準優勝なのに、審査員」という所は別に触れないんだな。
出場者の1・2世代位上の人達が審査員で、顔ぶれ見ていると物凄く「リンカーン」っぽい。
「キングオブコント」なら審査員にザ・ドリフターズの志村けんとか、シティボーイズとか、コント赤信号のリーダー渡辺正行とか、何だったら伊東四朗や小松政夫等の気負いなく直に評価出来るベテランのコント畑の人達が審査した方がコントの最高峰の大会って感じがするし、審査も納得感は大きくなるんじゃなかろうかしら。
それにしても「キングオブコント」の審査方法って、一向に定まらないのは何なのだろうか?
「M-1グランプリ」では一回目に各都市のお客の審査票があり、大阪だけ東京勢や松竹芸能に異様に少なかったという大阪の毎度のアレな部分が露呈してしまって不評だったのはすぐさま廃止され、後は審査員による判定で結構妥当な感じで上手く行っていたのに、「キングオブコント」では今までランキング方式でやって来ていたの急に対決方式に変更したり、今回の様に説明も無いままで行き成り審査員方式にしたりと迷走感が漂ってしまう。指導力発揮出来る人がおらず、毎年制作側で色々揉めているんだろうか?
もう、旧KOCルールの「どっちが勝ったを本人達が言う」という無駄な審査方法も復活すれば良いのに。
あと、毎年「キングオブコント」見ていて気になっていたのは、宣伝明けでスタジオをカメラが移動して撮っている時の音楽。「この音楽聞いた事あるなぁ…?」とずっと思っていたけれど、この曲って、BS1のNFL中継の次回試合予告の時に流れていてよく聞くけれど、これってチープ・トリックの「Mighty Wings」で映画「トップガン」のサウンドトラックだったのか。