WWE ロイヤル・ランブル 2015

2015年02月16日 月曜日

今年の「ロイヤル・ランブル」を見たけれど、数年前から「ロイヤル・ランブル」さえ微妙な感じと言うか、盛り上がりに欠ける部分が多くなってしまっていたけれど、それが今回も露わに。
 
 
第一試合

ジ・アセンション VS ザ・ニュー・エイジ・アウトローズ

ジ・アセンションってNXTから上がって来た人達だよね。WWEって、デビューや再デビューの時に変なギミックを与えたがるけれど、これもロード・ウォリアーズじゃん。こういう分かり易いヒールにしないと、幾らNXTでプロレス見せても駄目って、何だかなぁ…。
それとやっぱりニュー・エイジ・アウトローズは、当時は「ニュー・エイジ・アウトローズ」だったんだろうけれど、今は若手を目立たせる為の第一試合要員という「古い時代に活躍したけれど、今は会社の犬」感が物凄い。
 
 
第二試合

ジ・ウソーズ VS ザ・ミズ&ダミアン・ミズドウ

ウソーズはタッグ戦線に欠かせない存在で、跳んで跳ねてのプロレスは見ていても、やっぱりおもしろい。
一方のザ・ミズはこのいけ好かない気障な小物感のヒールは良いのだけれど、ダミアン・ミズドウになったダミアン・サンドウがどうにも可哀そう。ミズが何かするとブーイングで、ダミアン・サンドウがミズの真似をすると歓声が上がるけれど、その歓声ってダミアン・サンドウに対してと言うよりも、そのダブル・スタントのギミックに対する歓声で、「別にダミアン・サンドウでもなくても良いんじゃないの…?」という思いしか湧いて来ない。登場からやたらと色んなギミックに変えては登場しているダミアン・サンドウだけれど、HHHのお気に入りらしいからどんなにギミックが迷走しても出続けられているのか、それでもダミアン・サンドウのグチャグチャした感じはどうにかしたらいいんじゃないの?
一応ここでのミズのダミアン・サンドウに対する雑な扱いがロイヤル・ランブル・マッチへの振りにはなっていてミズに反抗したけれど、それも結局ダミアン・サンドウが腰抜けで元のダブル・スタントに戻りましたってのも何だかなぁ。
 
 
第三試合

ザ・ベラ・ツインズ VS ペイジ&ナタリヤ

WWEのディーヴァ部門て、プロレス的には微妙なので適当に見ていた。
ベラ姉妹って見れば見る程美人なのか、そうじゃないのか微妙な顔。絶対ペイジやナタリヤの方が可愛い。
そう言えば、ベラ姉妹の姉妹喧嘩からの奴隷扱いとかの話は結局どうなったんだろう?
 
 
第四試合

ブロック・レスナー VS ジョン・シナ VS セス・ロリンズ

何度も繰り返されるブロック・レスナー対ジョン・シナの王座戦でもあるので大して期待していなかったけれど、今年はロイヤル・ランブル・マッチよりもこのトリプル・スレット・マッチの王座戦の方がおもしろかった。
ブロック・レスナーはもうギミック的にしょうがないとは言え、殴ってスープレックスの繰り返しはプロレス的につまんないし、ジョン・シナも大体流れは毎回同じで、AAを連発してももう盛り上がりは少ないしでいまいちの中、若手という事もありセス・ロリンズががんばっていた印象。身長186cmで大柄な方ではあるけれど、跳んで跳ねて激しいバンプしてで、かつてのザ・シールドの中では一番地味だったけれど、そのバンプの印象で一番プロレス的に良かった彼が大物達を喰う勢いだったのが印象的。スペイン語実況席のブロック・レスナーへのダイビング・エルボーは非常に綺麗だったし。
ブロック・レスナーが王座防衛なのは彼の契約的にも、セス・ロリンズがマネーの鞄を持っている事や、「またジョン・シナに王座取らせんの?」という事もあってか、まあ妥当な展開。
ただ、ジョン・シナが入場すると大ブーイング。セス・ロリンズが入場するとブーイングと歓声半々位。ブロック・レスナーが入場すると凄い歓声という、会場が何時もとは違う変な感じになっていて「?」だったのが、この後のロイヤル・ランブル・マッチに大きく影響するとは…。
 
 
第五試合

そのロイヤル・ランブル・マッチは中盤までは見ていても盛り上がる試合ではあった。
WWEではババ・レイ・ダッドリーだけれど、もうブリー・レイのリングネームの方が印象が強いマーク・ロモナコがWWE復帰で「あれ?TNA辞めちゃったの?」となったり、まさかのDDPことダイヤモンド・ダラス・ペイジが登場したり、ダニエル・ブライアンが登場したら最高潮の盛り上がりだったりと、結構おもしろい流れだった。
…けれど、ローマン・レインズがブーイングと共に登場してからは空気が一変。終盤で、タイタス・オニールバッドニュース・バレットセザーロが登場したり辺りで完全に観客は沈黙。最後にドルフ・ジグラーが出て来て盛り上がったけれど、結構あっさり早く負けてしまい盛り上がりも早く引いてしまったし。
その後はそれ程活躍を見せていなかったローマン・レインズが何かする度に大ブーイングの連続で会場は白けまくり、優勝しても全然盛り上がらず。その盛り上がらないかもしれない状況をあらかじめ予想してか、突然「If you smell what The Rock is cookin’!」と共にザ・ロックが登場して盛り上がるけれど、それも一時的な効果だけ。
わたしは全然ローマン・レインズありなのだけれど、ロイヤル・ランブルの勝機は完全に去年で逃してしまった。去年は今年のローマン・レインズの様にバティスタが大ブーイングで、ローマン・レインズは大歓声で、去年に優勝させておくべきだったはず。ロイヤル・ランブル・マッチって長いのだから、オプションプレイの様に試合が終わるギリギリまで勝敗をどうにでも転がせる様にしておけば会場の反応見ながらやれば良いのにと思う。
この大ブーイングが何なのか分からなかったので後から調べてみたら、この「ロイヤル・ランブル」の会場がペンシルベニア州フィラデルフィアで、かつてのECWの本拠地で、プロレスのコアファンが集まったのでバンプが激しいダニエル・ブライアン、セス・ロリンズ、ドルフ・ジグラーには歓声を上げ、プロレス的にはそれ程だけれど押されるジョン・シナやローマン・レインズにはブーイングという事らしい。だから、色モノ感が凄いゴールダストスターダストのローズ兄弟にも大ブーイングだったのか?わたしはこの星屑兄弟、コーディ・ローデスが弾けていて好きなんだけれどなぁ。
それよりも、再デビューの時物凄い押されまくったけれど、それ以後全然さっぱりなカーティス・アクセルが、リングイン前にエリック・ローワンに襲われてそのまま出場しないとか、毎回トップロープから場外に出されても何かしらの驚き技でリング内に戻って来るコフィ・キングストンが、今回はアダム・ローズに付いて来るガヤ達に運ばれてリングに戻るだけで非常にしょうもないとか、終盤で何故か登場したタイタス・オニールが一瞬で負けて「終盤で出して来て、あっさり負けさせる意味何?」とかに対してブーイングしろよ!とも思った。しょっぱい試合に対してのブーイングは分かるけれど、「その展開無いわ…!」に対してのブーイングってコアなプロレスファンでも相当真剣にWWEを見ているって事なのか?WWE的には、このわざわざ本気でブーイングしに会場まで来るコアファンはほっといてもお金を使ってくれるので切り捨ての対象で、やっぱり一般受けのする見た目的に格好も良いローマン・レインズを優先させるだろうし、まあこのまま行くのだろうなぁ。
わたしの希望としては、「レッスルマニア」前にブロック・レスナーを王座から降ろして、ディーン・アンブローズに王座取らして、「レッスルマニア」でのローマン・レインズとの王座戦にセス・ロリンズがマネーの権利を行使してザ・シールドの三人での王座戦しないかなぁ…と。で、次の日の「RAW」で「これでザ・シールドを分裂させたおかげで一年間三人を中心にWWEを回してやったぜ!これからもザ・シールドがWWEだ!」とか何とか、以前のWWF時代のクリックのバックステージでの権力の握り方みたいなのをギミックで使って、ザ・シールド再結成してヒール化…とかにならんだろうか?と思ったり。

そう言えば、ローマン・レインズが優勝して最後にロックが出て来たのって、以前ウソーズの二人のドキュメントビデオを見ていたら「ローマン・レインズと同じ高校で同じアメフトチームでプレイしていた」と出て来て、「えっ?何その関係性?」と思って調べてみたら、ウソーズの二人とローマン・レインズは親戚で、更にはザ・ロックことドウェイン・ジョンソンとも親戚で、アノアイ・ファミリーと呼ばれるプロレス家系の人達だと知り、要は先輩である親戚のおじさんがやって来て祝福したという事なのか。それでも何だか分からないけれど。
 
 
今回は王座戦とロイヤル・ランブル・マッチの前半ですでに盛り上がりの絶頂は迎えてしまい、その後が微妙な感じと言うか、展開の構成が下手で極端に盛り下がったまま終わってしまった感じばかりが残った。わたしはローマン・レインズでも全然良いけれど、相手がブロック・レスナーだと微妙過ぎると思うし、ここからまた色々方向転換するのだとしたら、近年の「ロイヤル・ランブル」から「レッスルマニア」への流れがドンドン微妙になってしまっている様な気がする。「レッスルマニア」自体ちょっと豪華なPPV位になっている様な感じもあるし、HHHの現場監督による体制で収益はドンドン伸びているけれど、TV-PGエラと揶揄される今のWWEはやっぱり微妙…。

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