RKO!RKO!RKO!

2014年11月25日 火曜日

This Week in WWE」って、最近は「RAW」や「スマックダウン」の総集編番組の部分よりは、それらの番組で放送していない別の活動を見せるので、そこが一番おもしろい。WWEの海外公演での現地での活動だったり、ジョン・シナのレコーディング風景とか(これはこれでどうなの?おもしろいの?)、番組外のおまけ映像的な所の放送に結構時間をかけている。多分、三分の一位はあるんじゃなかろうか?
そこで、ランディー・オートンのRKOとインターネット上に公開された人々がこける映像を組み合わせて、何でもランディー・オートンがRKOしている様に見せる合成動画が流行っているという特集を組んでいて驚き。この映像自体は、YouTubeの制作者のページ(http://www.youtube.com/user/steveozzi)でも見れて、WWE好きだと笑ってしまう映像の連続なんだけれど、これをWWEが公式に紹介した事に驚き。だってこの映像って、RKOの攻撃としての説得力の無さを結果としていじっているのに、WWE側が「こんな面白い事してる人がいるんですよ!」と紹介するんだから。
RKOって相手が飛び込んで来た所にネックブレイカーを合わせに行くので、要はこのパロディ動画の様にただ単にこけた人の首元を抱えれば成り立ってしまう訳で、前々からRKOってフィニッシャーとして微妙な感じがしていた。ストーン・コールド・スティーブ・オースチンのスタナーも似た感じの技なんだけれど、スタナーってネックブレイカー前に一回相手の腹を蹴り、腹を蹴る事によって前屈体制になり、そこへ首元に手を回してネックブレイカーするので技としての前振りはちゃんと出来ているし、相手は反動で後ろにぶっ倒れるという、振りもリアクションも良く出来た技。スタナーを出してSCSAが目立つけれど、スタナーを受けた相手のバンプの見せ方も問われるという、実は相手を活かしている技と言う点でも良く出来た技。その点RKOは、まず相手が無防備で首を付き出すという間抜けな振りに始まり、RKO後はベタンとうつ伏せで倒れたままになるので、あんまり受ける側が見せる技でもなく、他のレスラーのフィニッシャーでもそうだけれど、突然これが出てしまうと簡単に試合が決まってしまうのもあんまりおもしろくない展開だし。
何よりこの動画を紹介する事によってRKOの凄みが無くなってしまう事にWWE側は何にも思わなかったのだろうか?本気で見ている人が、「RKOって、倒れかけている人に合わせに行ってるだけじゃん」と思っても別に構わないんだろうか?近年はWWEのプロレスではないスポーツ・エンターテイメントの徹底っぷり、必要以上にファンタジーを否定する事を排除している姿勢から見ると驚く。もしくは、実はこの「This Week in WWE」って、WWEファン向けでもあるけれど、相当斜に構えたプロレスファン向けに作っているんじゃなかろうか?

« | »

Trackback URL

Leave a Reply