復讐者

2014年08月24日 日曜日

テリー・マイルズ監督、スティーヴ・オースティン主演の2011年のカナダのオリジナルビデオ映画「復讐者(Recoil)」。

カナダの田舎町にやって来たライアン・ヴァレットはその町のギャング団の一味の挑発に対し、一味を次々と殺して行った。

ストーン・コールド・スティーブ・オースチンが主役ではあるのだけれど、始めは彼が町にやって来た理由が分からず、ただ単に次々と町のチンピラを殺して行く殺人鬼的なよく分からない奴にしか見えず、しかも話は町のギャング達と町の人々の関係が主軸になって進むので、主人公の存在感の薄さと主人公なのに軸になってない感じったらない。敵のギャングは悪い奴らというのが映像的にはほぼ出て来ないので敵の悪役感が無く、SCSAが敵に会うと行き成りボッコボコにして殺してしまい、「SCSA頑張れ!」に一切ならないのは構成として痛い所。流れも非常にもっちゃりしていて、「SCSAがギャングを一人殺す。ギャングがやり返す。」の繰り返しで、退屈な展開だし。
アクション場面も短く繋いではいるけれど、何をしているのかいまいち分かり難いし、急に変な寄りがあったと思ったら、もっと寄って見せれば良い所で寄らずに流すし、どうにもアクション場面が上手くない。

ギャングの親分役でダニー・トレホが出ているから、「SCSAとダニー・トレホの対決が見所じゃないの?」と思うのに、そんなに活躍はない。この二人の共演という話題性だけの為の配役で、内容はそれに見合うだけのモノは一切無い。しかし、ダニー・トレホはこの時67歳だけれど結構体鍛えていて偉い。
ヒロイン役のセリンダ・スワンって、何だかレイチェル・ワイズと似ている。

この映画、やっぱりVシネ。SCSAの映画でよくある、特徴も無いのっぺりとした暗い感じのアクションモノ。SCSAが好きか、ダニー・トレホが好きでないと特に面白味が無い。いや、どちらが好きでも面白味は無いか…。

☆☆★★★

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