死の標的

2014年08月20日 水曜日

ドワイト・H・リトル監督、スティーヴン・セガール製作・主演の1990年の映画「死の標的(Marked For Death)」。

麻薬取締局の捜査官ジョン・ハッチャーは捜査中に相棒を殺されてしまい、故郷へと戻る。しかし、そこでも麻薬の売人達が蔓延っており、彼等の銃撃戦にジョン・ハッチャーがたまたま居合わせたので手を出すとその報復として関係無い姪が撃たれてしまう。捜査から手を引いたが再び悪い奴らを殺しまくる。

始まりで若く痩せているスティーヴン・セガールに驚き、そのスティーヴン・セガールがこれまた若いダニー・トレホを追っかけているので「おっ!」となるけれど、それ以降は今もほぼ同じ事ばかりのスティーヴン・セガール映画になってしまうので特に見るべき所も無い。始めの一戦闘と別の犯人との戦い。敵もスティーヴン・セガールもやたらと攻撃的で、無慈悲で、人をとにかく殺しまくる。人を殺しまくる割に間延びする展開。一切傷付かないスティーヴン・セガール。まだスティーヴン・セガールが映画主演三作目にも関わらず、これ以降の映画や最近のビデオ映画とも大して変わらない展開だけ。
ただ、ブードゥーが出て来て呪いや何だがあってちょっと珍しい雰囲気があるけれど、それが何かに展開する訳でもないし。それまでアメリカで話が進んでいたのに、急にジャマイカまで行っての戦いになるけれど、「それがどうした…」だしで、やっぱりグダグダな展開には変わりはない。

この映画、スティーヴン・セガール初期の作品なのに始まって20分位で見飽きているという駄目な映画。毎度の手をバタバタさせるスティーヴン・セガールのアクションも中盤ではほぼ無く、スティーヴン・セガールの見せ場も少なく非常につまらない。褒める所があるとすれば、もうほとんど動きもせず、スタントマンの身替わりばかりの最近の映画とは違い、まだちゃんと自分でアクションをしている所。…と言うか、それが当たり前なんだけれど。

☆★★★★

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