今期のドラマはバーン・ノーティス 4
2014年03月30日 日曜日今期のテレビドラマで見続けていたのは、
CSI:科学捜査班 2・9
CSI:マイアミ 6
ホワイトカラー 3
Lost 5・6
バーン・ノーティス 4
そして、新たに見始めたのは「アンダー・ザ・ドーム」で、今期は数的にはそれ程多くなかった。
CSI 2
シーズン2になり、順調に毎話毎安定した展開と謎解きと興奮が増えて行っている。
偉いのは、2シーズン目ですでに「子供は無垢だけれど、無垢な分邪悪」と言う、まず日本のドラマでじゃあやらない様な結末を見せたりする事。はっきりと事件の詳細や犯人は分かるけれど、モヤモヤしたまま、気分の悪いまま終わってしまう話が時々あるのもCSIの特徴的な部分。最後の最後でどんでん返しがあるけれど、容疑者の罪は変わらずとか、一話一話非常に力入れて推理ドラマを作っている印象。
そして、見たかった22話の「ベガス-マイアミ合同捜査」も。この回でホレイショ・ケインが」初登場し、マイアミのCSIも初登場し、ここからスピンオフの「CSI:マイアミ」が始まった。確か「CSI:マイアミ」のシーズン1は見た事ないけれど、その後の「CSI:マイアミ」を見ているので初登場が見てみたかった。多分、この回からスピンオフ制作予定だったのか、マイアミの登場人物達が立ちまくっている。この人達で新シリーズ始めても全然違和感が無いし、何だったらすでに1シーズン位あってからの合同捜査な感じ。初登場だけれどホレイショはホレイショで笑ってしまった。腰に手を当てて喋る。サングラスを取ったり、付けたりして、一言行ってからフレームから出て行く。子供には非常に優しいけれど、敵や納得の行かない相手には脅す感じで喋る等々、既にホレイショが固まっている。
それにおもしろいのは、この時点ですでにラスベガスとマイアミの差異をクッキリ出している事。マイアミはエリック・デルコが水に潜ったり、乱痴気騒ぎの所に行ったり、ホレイショが現場で脅したりスカしたりで捜査を進めるのに対し、ラスベガスのギル・グリッソムは部屋で学術書を読み漁っているという二番組の特徴が、マイアミ初登場なのにすでに出来上がっている。「CSI:マイアミ」に作るにあたり、よっぽど色々詰めてたんだなぁと分かる。
行き成り最終話でギル・グリッソムの耳の病気の告白が出て来て非常に深刻なまま終わったけれど、その後のシーズン見ていたのに全然その話が出て来ず「これ何?」と驚いた。次のシーズン3で何か出て来るのだろうか?
CSI:マイアミ 6
テレビ大阪で「CSI」のシーズン9が終わり、次はこのまま「CSI」のシーズン10なのか、シーズン4の最終話がクリフハンガーで投げっ放しのままで終わってしまった「CSI:ニューヨーク」の続きなのか…?と思っていたら、始まったのは「CSI:マイアミ」のシーズン6。確か、この枠で「CSI:マイアミ」放送していたはずと、このブログを検索してみたら、シーズン5を放送したのは2010年後半のよう(CSI:マイアミ 4 5 終。そして、CSI:ニューヨーク 3、CSI 6)。しかもシーズン5は、シーズン4が深夜枠で放送していたにも関わらず、昼間の時間帯に週三話で放送し、シーズン5がシーズン4よりも早く終わってしまうという、テレビ大阪のクソさ満開の全く意味不明な編成だった事を知る。もうここまでだと、テレビ大阪内の編成で力を持つ人物が「CSI:マイアミ」大嫌いという個人的な理由にしか思えなくなる。2010年後半から2014年2月に次シーズン放送なので、三年前以上の続きなんて覚えてなんかいやしない。マイアミの景色や空撮は、もう「バーン・ノーティス」だしなぁ…。CSIの人達は顔見たら何とは無しに思い出したけれど、カリー・デュケーンは「こんな人いたっけ?」だし、それぞれの関係性はさっぱり…。強気なグレッグ・サンダースことライアン・ウルフがCSI離れているのは一体何だったっけ…?だし。ただ、オープニング・クレジット前の「ホレイショの一言からのザ・フーの『Won’t Get Fooled Again』の「♪イェ~~イ!」はしっかり覚えていた。毎回のこの流れのせいで、CSIシリーズでも渋い雰囲気でやっているホレイショはおもしろおじさんだった事を思い出した。
で、内容としては突然のスピードルの再登場。いそうでいない様な登場の仕方。しかも、それがラボのメンバーの辞職に繋がる展開にもなっている。しかし、何でここで再登場なんだろうか?やっぱり視聴率対策なんだろうか。でも、あんまり科学捜査の面白味が少なく、ホレイショが駆けずり回って脅して捜査を進め、サングラスをかけて一言言ってフレームアウトの繰り返しは、ちょっと飽きて来た。
ホワイトカラー 3
前シーズンでのニール・キャフリーの恋人の死からオルゴールへ。そして、ナチスの財宝と、根本のニールが生きる意味だった恋人の話が有耶無耶にされ、今シーズンではニールがピーター・バークを裏切っているという突然の対立構造に。
このドラマ、シーズン毎に思うのは、テコ入れ感、方向転換の激しさ。シーズン1でピーターの右腕の女性捜査官が前振りも無しに変わったり、ニールが必死になって追っていた彼女が突然の爆死で、それが実は生きてましたとかの振りになっているのかと思ったら何にも無いままというのは、完全に役者の降板の為の展開ではあるけれど、ニールもあっさり彼女を忘れてしまい悩みがほとんど無いとか、今シーズンの行き成りのニールがピーターを裏切ってしまう展開とかは既定の路線と言うよりは力技のテコ入れをしている感じが物凄く強い。裏切りながらも揺れ動くニールで散々引っ張っておいて、結局最後は全て上手く元通り。前の状態とほぼ同じに二人で仲良く犯罪捜査しましょう…って都合良過ぎで、これまでずっと見て来た事が無かった事にされた感じがどうにも納得しきれない。しかも、その裏切りを前シーズン最終話で行き成り出して来て、その話で結構引っ張り、その話でシーズン最後まで引っ張ると思ったら、シーズン中盤であっさり解決して、残りは今まで通り。そして仲良くやって行きますで収まったのに、最終話で毎度の突然過ぎる裏切りでクリフハンガーって、やっぱり全体の構成が下手にしか思えない。それに今シーズンは、序盤数話だけオープニング・クレジットが今までとは別物だったのが元のに戻されていたりと、やっぱりぶれている。
しかし、シーズン1の中盤辺りから感じていた一話一話の話があんまりおもしろくないのが改善され、一つの話のおもしろさは上がっていると思う。それでもFBIと元犯罪なので、調査した様子も見せず突然情報が集まって一気に話が進んでしまう都合の良さはやっぱりあるけれど。
文句が多いこのシリーズだけれど、シーズン3まで見終わって、次のシーズンを続けてはDlifeで放送しない様なので、もういいかな?と思う所。
Lost 5
島の移動という名目でタイムスリップという、物凄いSF展開。しかも、タイムスリップで過去の島にやって来た人々の話をこれまでの登場人物が直接見に行くという、物凄く都合の良い展開。しかし、この過去に戻るという展開で、シーズン1から続いて来た過去の話を現在の中に挟み込んで行くフラッシュバックや、すでに島を出た後の話を見せるフラッシュフォワードが、現在の主の時間よりも未来だけれどフラッシュバックになっているという更に複雑になり、ややこしさがおもしろい。それにこれまでの引っ張って来た振りの謎の説明をドンドンと見せ始めて、締めの段階に入って来た感じ。それでもやっぱり新たな登場人物と謎が登場し、解明もありながら謎も増えて行く毎度の展開。
レギュラー陣も、今まで主人公だったジャック・シェパードが脇に追いやられる様に出番が減り、何時の間にかソーヤーが主人公の様になり、ジョン・ロックが他の者のリーダーとなり、常に嘘と罠で先に行っていたベンジャミン・ライナスがジョン・ロックに追い詰められるという今までとは逆の展開で、変化が大きくおもしろい。
ただ途中から出て来て、レギュラーになった人が意味有り気に活躍するのに突然意味も無く死んでしまうという、毎度の役者降板かな?と思えてしまう急な展開はやっぱりある。
しかし、このシーズン5の話数が全15話って何で?前のシーズンは、脚本家組合のストライキで全13話というのは分かるけれど、この中途半端な話数の原因は?
バーン・ノーティス 4
毎度のシーズンまたぎで始まったけれど、期間が開くと前シーズンの話忘れてる。始まりに全話の復習があるけれど、前シーズン終盤目まぐるしい展開だったので、いまいち思い出さず。しかし、これまた毎度の、敵なんだけれどマイケル・ウェスティンが復職に必要なコネを持っている為に協力する事になる人物が登場。この人物の依頼で情報を盗んだ事によって、スパイのジェシー・ポーターが首になり、まるで自分を見てるかの様に感じたマイケルがこの事をだまってジェシーを助ける展開に。ジェシーは、マイケル、フィオナ・グレナン、サム・アックスの三人組に入り、新たな仲間として活躍する。
このジェシーが入った事によって、更におもしろくなった。ジェシーは向こう見ずな熱血漢でマイケルを尊敬し憧れているけれど、自分をはめた相手がマイケルとは知らないという反した関係性だったり、フィオナはジェシーに気があり、マイケルとの関係性が変わって来るとか、一人新人が入った事で話や関係性が一気に広がった感じ。しかも、マイケルのせいでジェシーが首になった事を知り仲違いするけれど、多くを語らず仲直りな男の信頼関係とか、非常に良い感じで、シーズンも4シーズン目でテコ入れと言うよりは、更なる押し出しの新レギュラーは大成功。
1話目でマイケル・アイアンサイドが武器商人役で登場していたけれど、登場から五分も経たない内に撃ち殺されて退場。この僅かな登場。何で出演したんだろうか?
7話目の「過去の栄光(Past & Future Tense)」で冷戦時代の元スパイのクライアントとしてバート・レイノルズが登場。バート・レイノルズと言えば、20世紀の映画で見た「油ギトギトな濃いいおっさん」の印象だったのに、もう枯れたおじいちゃんで、暫く名前と顔が一致しなかった。ただ、バート・レイノルズの吹き替えはバート・レイノルズ吹き替えが多かった田中信夫とちゃんと分かっている。しかも、このバート・レイノルズの役の使っていた偽名がポール・アンダーソンで、バート・レイノルズがアカデミー助演男優賞ノミネートされた映画「ブギーナイツ」の監督がポール・トーマス・アンダーソン。
11話でT-1000ことロバート・パトリックや、12話で「ウォーキング・デッド」のメルル・ディクソン役でお馴染みマイケル・ルーカーとか、見た役者が少しだけ登場していたりする。そんな人達は、大抵これからも絡んで来る様な雰囲気があり、これまでのシーズンでもマイケルの指示役として準レギュラー化していたけれど、今回は一話二話登場するとすぐ退場という事が多く、ゲストスターの話題性の為に配役したけれどあくまでゲストなので話が長く続けられないのかな?という印象が強い登場ばかり。
新しく見始めた「アンダー・ザ・ドーム」は別記事で。
関連:アンダー・ザ・ドーム