アウト・フォー・ジャスティス

2013年12月10日 火曜日

スティーヴン・セガール製作・主演の1991年の映画「アウト・フォー・ジャスティス(Out For Justice)」。

1990年代の非常に王道なB級刑事モノ。始まりは、何かの捜査中に殴られている女性を見つけて我慢出来ずに飛び出して作戦を台無しにする様な、目の前の事はほっとけない刑事のスティーヴン・セガールと、説明バッチリ。相棒の刑事がただ人殺しをする頭のおかしいマフィアに殺され、その復讐に一人で奔走する。その殺人犯を所属する組織も追っており、スティーヴン・セガールはその組織のマフィア達とも顔見知りであり、殺人犯の家族とも知り合いという中で、進め難い捜査を進めて行く。
まだスティーヴン・セガール初期の映画なのに、近年の量産セガール映画と大して変わらない様な内容とスティーヴン・セガールの役柄。復讐の為にイライラして町の犯罪者共を殴って、蹴って情報を集め、結局敵を殴り殺して、めでたしめでたし。敵もただ頭のおかしい殺人狂で、真面に映画として見たら誰に何を感じればいいのか、さっぱり分かりはしない。セガールアクションを楽しむと言っても、それも非常に抑え気味で、アクション場面自体が少ないし。

1991年の映画なのでスティーヴン・セガールが若いし、細い。笑ったり、怒ったりと表情も豊か。アクションも動いているし、ちゃんと自分で殴って蹴ってをしている。近年の常に仏頂面一本、アクションはほぼその場から動かず、別人が代替する事も多く、編集での誤魔化しばかりのビデオスルー映画と比べると、これは映画としては全然真面。

ER」のキャロル・ハサウェイでお馴染み、ジュリアナ・マルグリーズが出ているけれど、彼女の映画初出演がこれだったのか…。本当に「ER」に出会えて良かったね…と。

スティーヴン・セガールって初期からこんな映画に出て、作っていて、それを今も変わらず作り続けているなんて、ある意味スティーヴン・セガールはセガール映画という種類の映画制作の職人みたいなモノ。それを確認するなら興味を持って見れる映画だけれど、初期にも関わらず、やっぱりセガール映画でしかない。

☆☆★★★

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