プレデター2

2026年04月10日 金曜日

スティーヴン・ホプキンス監督、ダニー・グローヴァー主演の1990年のアメリカ映画「プレデター2(Predator 2)」
シリーズ二作目。

1997年のロサンゼルス。
麻薬密売人のギャング達が町で市警察と銃撃戦を繰り広げている中で刑事のマイク・ハリガンはギャングの異様な惨殺死体を発見するが麻薬取締局が現れて犯罪現場から追い出されてしまう。
マイク・ハリガンは上司からも捜査から手を引く様に言われるが、それでも捜査を続けて行くと追っている犯罪者や仲間の刑事達が次々と殺されて行き、麻薬取締局は何か別の物を追っている事を分かり始める。

Amazon プライムビデオでプレデターシリーズの映画の配信が終わりそうなので一作目の「プレデター」から見始めての二作目。
この映画もテレビの地上波で毎週夜に映画の放送をしていた時に見た様な気がして、最後にプレデターが何体も登場する場面を見た事がある様な、無い様なな位の感じしか覚えてはいないかったのでほぼ初見という部分では楽しめはしたんだけれど、一作目がおもしろかったので期待したからなのか余りおもしろくはなかった。

一作目がジャングルでの特殊部隊のゲリラとの銃撃戦という当時有り勝ちな設定の中に、プレデターという斬新な敵を入れての攻防が上手かったし、おもしろかったしで良い映画だったけれど、その続編となるとやっぱり同じ設定は駄目だから今度は逆に町中にプレデターという発想になるは分かるし、それがおもしろくなりそうなのにそうなってはいなかった気がする。
設定はこちらも当時の映画で有り勝ちな犯罪都市で無茶苦茶する暴走刑事が巻き込まれて行くモノなんだけれど、ここら辺りが余りおもしろくなかった。
一作目はゲリラとの戦いまで一気に見せて、そこから徐々にプレデターの話に持って行ったのが、この映画はプレデターに直接は関係無い犯罪者の話が結構ダラダラと続いて、ここが余りおもしろくは無く、プレデターとの対決は終盤になってやっとという感じで展開がいまいち。
題名も「プレデター2」と銘打っていてプレデターなのは分かっているので今回は姿を現すのは結構早目ではあったけれど本格的な戦いまでが遅く、そこまでの話がどうにも盛り上がらないまま。
でも、別にアクション俳優として売っては来なかった何故かのダニー・グローヴァーとプレデターの戦いはおもしろく、どう見ても勝てそうもないダニー・グローヴァーがプレデターと対等に直接攻撃でやり合って勝ってしまうのはニタニタしながら見れた。

多分、この映画の微妙な所は、一作目が真面目に謎の生物と戦う恐怖映画の要素を前面に出していたのに対して、この映画は非常に当時っぽい笑いを混ぜつつ結構陰惨な犯罪物が軸になっているというのがプレデターの恐怖感や緊張感を削いでしまっていた様な気がしてしまった部分。
異質な宇宙生物が大都市で消え隠れする真面目な恐怖映画としてだったら全然おもしろかった様な気はする。

一作目ではアーノルド・シュワルツェネッガーがそれ以前に映画「コマンドー」をしていたからか、それっぽい人物になっていたけれど、今作でもダニー・グローヴァーはリーサル・ウェポンシリーズでメル・ギブソン演じるマーティン・リッグスみたいに暴走気味の人物で、しかも舞台はリーサル・ウェポンシリーズと同じロサンゼルスだったりしている。
これはプロデューサーのジョエル・シルバーが「コマンドー」や「リーサル・ウェポン」を担当していたから今まで一緒に仕事をして来た人を連れて来たからだそう。
元々は主人公はパトリック・スウェイジで考えていたり、アーノルド・シュワルツェネッガーの再演も考えていたり、スティーヴン・セガールにも話が行ったそう。

この続編では一作目よりもプレデターに関しては描写が多くなって設定も色々と分かる様になっていて、前作から疑問に思っていた「わざわざ異星からやって来てまで狩りをするのに遮蔽装置で身を隠して安泰な所から攻撃するって、それはいいの?別に卑怯とかでもないの?」という事に対する答えも見せていて、ダニー・グローヴァーが動物の剥製を見つめている場面で、「ああ、人間の狩りも動物に対して絶対的優位に銃で一方的に狩って、首だけにしたり、皮剥いだりするか」と思ったらプレデターも人間も大して変わらないので、ここでは成程と思ってしまった。

わたしが勝手に思っている二十世紀後半の三大モンスターのエイリアン、ターミネーター、プレデターはどれも一作目で強烈に印象を残して、より製作費を上げて二作目が作られ、エイリアンとターミネーターは更におもしろくなって大当たりだったのに、プレデターは結局直接の続編となる三作目の「プレデターズ」はこの映画から二十年後の2010年になってからで、この映画の内容だとまあ続編行こうとはならないか。

この映画、ダニー・グローヴァーがプレデターと戦う。ダニー・グローヴァーがまるでリーサル・ウェポンシリーズの自己パロディ的な事しているという部分で見ればおもしろいとは思うけれど、全体的には1980年代の刑事モノ・犯罪モノにプレデターを入れてもどちらの設定も相乗効果にはならず、いまいちな感じばかりで終わってしまう映画でした。。

☆☆★★★
 
 
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