宇宙気流 - アイザック・アシモフ

2008年07月11日 金曜日

推理小説から戻ってSF小説に。
で、アイザック・アジモフの「宇宙気流(The Currents of Space)」を読んだ。

強固な支配体制下の惑星に、突如謎の異邦人が現れ、情報伝達する事が難しい中、様々な人々を巻き込んで社会が変化する…という話だが、大筋がアジモフの「宇宙の小石」と同じなのだ。
この二作品とも銀河帝国ものという同じ流れの中なのに、これだけ似た筋の話をやらなくても…とは感じた。
大体、まとめとして、「地球を復興させよう!」も同じだし。
アジモフ得意の推理的SFだが、扱っているのは植民地支配と身分制度の話で、しかも振りからの結末がそのままなので、SFらしさや、意外性が少ない。

にしても、くちずけによる問題解決というのは、振りの段階で急な展開だったが、アジモフらしくなくてちょっとこしょばさせられた。

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