フリー・コミック・ブック・デイらしいが、アメコミを買い漁る

2013年05月05日 日曜日

アメリカではコミックスを読まない様な人向けの宣伝や販売促進として、プレビュー的な特別号を無料で配布するイベント「フリー・コミック・ブック・デイ(FREE COMIC BOOK DAY)」が毎年五月の第一土曜日に行われている。これを行なっているのは大手の出版社DCコミックスマーベル・コミックス以外にも、イメージ・コミックスダークホース・コミックスIDW Publishingアーチー・コミックス等多くが参加し、ダイアモンド・コミックスの様な取次会社や、実際に配布する各コミックス・ショップ。
アメリカにおけるコミックスと言うのは、メインストリームであるDCやマーベルのヒーローモノは読者は成人男性がほとんどと言う非常にニッチな市場なので、とにかく裾野を広げてコミックス業界自体を盛り上げようと一体となり行われている行事みたい。この「FCBD」だけでなく、昨今のコミックスのデジタル販売事業を見ていると、DCやマーベルを筆頭に他の出版社も一丸となり、「comiXology」の様に一元的な窓口として分かり易く、手軽に読める様にして、新たな読者の開拓を模索して、それが結構上手く行っている模様。

しかし、この「FCBD」は日本では、東京の「BLISTER comics」だけが行っている様で、関東周辺に住んでいないと関係無い行事になってしまう。1990年代のフィギュアブーム等も関連したアメコミ熱があり、アメコミの原書を売る様な店が東京でも、東京以外でも、その当時は何軒かあったのに、「FCBD」が始まった2002年辺りではほとんどが閉店してしまった「ブーム後の冬の時代」なので、わたしは一冊ももらった事が無い。

で、「FCBD」関係無く、「ゴールデン・ウィークだそうだから…」と特に意味も持たないはずなのにゴールデン・ウィークにかこつけて、以前から洋書コーナーにアメコミがあった古本屋へ行ってみた。「確かアイアンマンが何冊かあったはず…」と、現在公開中の映画の三作目「アイアンマン3」にかこつけて「アイアンマンでも買おうかな?」と思っていたら、新たに何冊も入荷していた。X-Menの「Inferno」とか、クリス・クレアモントフランク・ミラーの「Wolverine vol.1」等の古めのTPBや、1980~2000年代の「アイアンマン」。「お~!」と心の中で喜声を上げ、ざっと購入。100冊以上。

 
 
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元々在庫処分的な均一価格だったのに加え、この連休向けのセールで割引に。結果、日本で新刊でコミックスを十冊買うよりも安く買えた。
「ヤッター!」と喜んでみたけれど、良く考えると、これらを持っていたアメコミ読みの人が消え去ってしまった事を知り、何か哀しくも…。

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