アイ・スパイ

2012年11月07日 水曜日

元々は1960年代のTVドラマで、何故か30年以上経った2002年にエディ・マーフィ主演で映画化された「アイ・スパイ(I SPY)」。

いまいち冴えないスパイと、彼に協力する事になったボクサーのアクションコメディ。エディ・マーフィが主演だからか恐ろしい程ベタな展開で、駄目な白人の若者のスパイと共に、何でも上手く行ってしまうバディモノ。
題名でも大きく謳っているスパイの部分、007みたいな秘密道具のハッタリ感はそれなりにあるけれど、全体的には楽しさよりはだからどうした感が強く、シラッと流れて、見終わっても「見なくても良かったかも?」と思わせるしょうもなさ。

エディ・マーフィは陽気で、お喋りで、何をしてもへこたれない何時もの見慣れた、見飽きたエディ・マーフィ。何時もの何処までが台本で、何処までがアドリブなのか分からない何時もの演技。
オーウェン・ウィルソンも他の映画で見た様な、抜けた若者で、こちらも見慣れた感じ。オーウェン・ウィルソンって、「シャンハイ・ヌーン」のジャッキー・チェンや、「ナイト ミュージアム」のベン・スティラーとかコメディの主役を引き立てる便利屋的な印象が強く、これでもそれ。
ファムケ・ヤンセンは主役二人よりも背が高く、誰よりも強そうに見えてしまうのは良いのか悪いのか…。

何でかエディ・マーフィの吹き替えが山ちゃんこと山寺宏一だと、声の方ばっかりに耳が行く。ジム・キャリーの時は、ジム・キャリーの顔芸であんまり気にはならないのに。

至って平均点なバディムービー。変なラテン系の凄腕スパイがちょっとおもしろかったけれど、後は別に…といった感じ。まあ、エディ・マーフィ主演で片付けられてしまう様な映画か。

☆☆★★★

« | »

Trackback URL

Leave a Reply