東京のアメコミ状況

2012年09月15日 土曜日

元々旅行もしなくなったし、東京なんて、まあ行く事も無いので、東京に行ったらまずはアメコミ探し。東京各地のブックオフの様なチェーン店や、個人営業の古本屋、紀伊国屋等の洋書を扱う書店や、新刊のコミックスを扱う様なアメコミ専門店を周ってみた。

ブックオフの様なチェーン店はターミナル駅近くの店舗は大きく数階に渡って売り場があり、洋書の棚も大きく取ってあるけれど、アメコミは全然少ない。それ以外の都市部外の店舗になると急に面積は小さくなり、正直個人営業の古本屋と大して変わらなかったりする大きさで、品揃えも大した事は無い。もちろん古本屋なので在庫は流動的だし、たまたま巡り合わなかっただけかもしれないけれど、わざわざ周ってみる必要性は無かったかも。ターミナル駅近くの店舗巡りで十分の様な気がする。

まんだらけの様な古本漫画専門店でも、日本語翻訳版は最近の連続発刊で結構数はあるけれど、原書はTPBが少しと、コミックスは全然見当たらなかった。

紀伊國屋書店の新宿本店の洋書売り場のアメコミ棚は、アメコミ専門店よりも充実しているかもしれない種類の豊富さ。ただTPBだけの扱いだし、値段的にはインターネットで購入した方が安いはず。手に取って中を見れるので、その点では良いかもしれない。

期待して行ってみた神保町も全ての店を一つ一つ覗いて行ったのではないので確かではないけれど、アメコミを扱っているのは数件で、それも多分買取した時に付けた値段そのままで、「これがそんな値段?」と思えてしまう物も多く、「だから売れ残っているのか…?」と思う店も。
種類的にも多く、値段的にも良かったのは「@ワンダー」。

 
 
0915-3
 
 

推理小説やSF小説等を中心に扱うけれど、一棚、二棚位アメコミが置いてあり、最近と言っても1990年代辺りからのコミックスは105円からあり、古いモノはそれなりな値段で売っていた。「X-FACTOR」の初期メンバーの時期をまとめて売っていて、欲しくはあったけれどそれなりなお値段なので買わず。その代わりとは言わないが、X-MEN関連を幾つか購入。DC系が多く、VERTIGODynamite Entertainmentが多く、結構渋め。
中々良い店だけれど、ここの値札シールは最悪。ゆっくり剥がしても、シールなはずなのにシール本体の裏面がツルツルになり、粘着面が全部コミックス本体に残ってしまう。カバーがコーティングされている様な日本の本ならまだしも、印刷も紙質もそれ程良くない特に古めのコミックスでは、残った粘着物を消しゴムでこすって取ろうとすれば下のコミックス本体のインクまでこすれ取られて薄くなるし、セロテープでペチペチ引っ付けて取ろうとすれば下のコミックス本体の表面まで剥がれるし。それが分かっているのか、値札シールは裏面の広告の部分に付いている。「あ~あ」感しかない。

アメコミ専門店では「BLISTER comics」に行ってみた。

 
 
0915-4
 
 

最近の新刊からバックナンバーもあり、そんなには大きくない店だけれど品揃えはなかなか。ここでも100円均一を中心にX-MEN関連を幾つか購入。
このブリスターは営業時間が水・木・金曜日は17:00~20:00、土曜日は11:00~18:00と変則的なので、物凄く行き難いし、閉店一時間前位には行かないと一冊づつ探していると一時間なんてあっと言う間。

今回東京買い出しで買って来た分。

 
 
0915-1
 
 

こちらはコミックス。50冊位。

 
 
0915-2
 
 

こちらはTPB類。

もっと足繁く色んな所に出向けばあるのかもしれないけれど、世界有数の大都市、漫画大国の中心地東京でも、海外コミックスはマイノリティー。MARVEL COMICSやDC COMICSがほとんどで、SPAWNでさえほぼ見なかったし、バンド・デシネに至っては何処に売っているのかさえ良く分からない。
10年以上前は10軒もなかったとは思うけれど、それ位のアメコミを扱っていた店があったのに、今ではアメコミの原書のコミックスの方を専門的に扱う店は二軒位のはず。東京に次ぐ大都市であるはずの大阪や名古屋でも10年位前には数軒あったアメコミ取扱店も、ほぼ全滅。
最近は翻訳アメコミが次々と出される状況にはなって来ているけれど、アメコミを買うには、特にTPBじゃあなくコミックスの方を買うには、実は寂しい、厳しい状況なのかとも思う。大型書店等の洋書売り場ではTPBは取り扱うけれど、コミックスの方は最近は見かけないし。今ならインターネットで買えてしまうので売れるか分からない在庫ばかり抱える実店舗での販売はより難しいのかもしれない。ヘトヘトになって東京を歩き回って探すより、海外通販した方が確実だし、値段的にもそれなりで買えるのだけれど、店で見つけた時の喜びや、これがあれかと眺めたりする、買うという事の楽しみが好き。アメコミを読む為に買っていると言うよりは、むしろわたしは探して買うという事の方にばかり重心がかかっている気がする。

« | »

Trackback URL

Leave a Reply