ザ・メキシカン
2012年08月29日 水曜日ブラッド・ピットとhttp://www.imdb.com/name/nm0000210/ジュリア・ロバーツ共演の映画「ザ・メキシカン(The Mexican)」。
伝説の呪われた拳銃を取りに行ったメキシコで、その拳銃を巡る騒動に巻き込まれるブラッド・ピットと、彼のせいで人質となってしまうジュリア・ロバーツ。
こう言う、真っ直ぐ行かずに脇道で話を膨らます様な、透かしたカッコ良さや笑いを強調する映画って、それに少しでも乗り遅れると全編シラッとしてしまう。全編「ひねた感じのイカした脚本でしょ!」感を前面に押し出した感に、早い段階でお腹一杯。胸焼け気味。監督のゴア・ヴァービンスキーって、「タイムマシン」とか、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズとか、まあはまらないモノばかり。
ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツも、コメディしてる感が強過ぎて鼻に付いて来る。二人共馬鹿な感じの若者っぽい役柄なのに、どちらも結構歳行っているので役柄的に違和感があり、有名俳優共演だという事が先行して、この話と配役が噛み合っていない。
構成的には、メキシコとアメリカで別々の話が同時進行して行き、それがどう繋がって、まとまって行くのかと引きはあるのに、ブラッド・ピットのサスペンスコメディと、ジュリア・ロバーツの恋愛論をダラダラ話し合う二つが全然噛み合わず、全体のまとまった雰囲気を作り上げず、中身は行ったり戻ったりの非常にグダグダした感じばかりで退屈して来る。笑いの要素もの見事にはまらなかったし。
ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツは、いつものコメディ演技で、笑いに関しては少々わざとらしいし、何より共演なのに実際には余り共演部分は無く、何だか二人のスケジュールや要望を組んで脚本が出来、撮影している感じがした。ブラッド・ピットのアホの子の役は合っているけれど、流石に40手前だと痛々しさが強くなって来ている。
吹き替え版で見てしまったけれど、山ちゃんこと山寺宏一はあんまりブラッド・ピットと合っていない。ジュリア・ロバーツの土井美加も、何だかお母ちゃんっぽい歳取った感があって合ってないし。
ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツ共演が目玉でもあるのに、そこはあんまり見せない、見せれなく、話もどうでも良い感じでグッタリし、この調子で二時間はきつかった。
☆★★★★