バーン・アフター・リーディング
2012年07月19日 木曜日コーエン兄弟監督で、ジョン・マルコヴィッチ、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットが共演した映画「バーン・アフター・リーディング(Burn After Reading)」。
CIAを辞めたジョン・マルコヴィッチの話が続いたと思ったら、彼の妻と不倫をしているジョージ・クルーニーの話が少し、そして整形手術をしようとしているフランシス・マクドーマンドの話、更に彼女の同僚ブラッド・ピットが国家機密を拾った話と、バラバラな話が少しずつ展開し、それが少しずつ繋がって行くけれど、その展開は遅く退屈で、その各話が繋がって行く転がりの気持ち良さも全然無い。サスペンスとしては、国家機密を巡る話なのに市井の人のちんまく、のっぺりとした展開ばかりで、「どうなるの?」感は無く、「何がしたいの?」感ばかり。コメディとしても、別に笑える様な所も無く、ジョージ・クルーニーの下ネタも別に面白くもないし全体的に中途半端。
役者は豪華なのに、ジョージ・クルーニーがブラッド・ピット何度目か分からない共演で、既視感を感じてしまう。ジョン・マルコヴィッチやジョージ・クルーニーは何時もの感じでそんなに。
ただ、ブラッド・ピットは筋肉馬鹿で間抜けな若者の感じは良い。髪型のせいか、少し目を細めるとベニチオ・デル・トロに見える。
誰もが間抜けという映画なんだろうけれど、それが分かっても「ふ~ん…。」とも思わず、先にコメディ映画と言われないとコメディだと気付かない程クスリともしなかった。始めは何が起こるかで見ていられるけれど、次第に内容に退屈し出し、その後も展開がのっぺりし過ぎで盛り上がりも感じられないまま、収束を迎えても一向に何か高揚する様な盛り上がりどころか、ピクリとも感情が動かず仕舞い。
コーエン兄弟って有名だけれど、この映画じゃあその評価が肩透かし。他の映画見てみないと分からない。
☆★★★★