アナコンダ

2012年07月18日 水曜日

ジェニファー・ロペス主演の蛇映画「アナコンダ(Anaconda)」。

題名通り大蛇で一本撮りましたな映画。
人物紹介的に人が集まり、ジャングルに乗り込み、一人また一人とアナコンダに襲われて行くという、非常に王道な展開。
しかし、どちらかと言うと蛇はおまけ的扱いで、本題でもあり敵は徐々に暴走し始めるジョン・ヴォイトの方。主役であるはずのジェニファー・ロペスよりも全然目立って、存在感が強い。もしかすると、ジョン・ヴォイトの悪役っぷりを楽しむ映画化もしれない。

実物の蛇の作り物は良く出来ているのに、それを補うはずのCGの蛇の合成が浮きまくりで、逆に足を引っ張っている。作り物の時は蛇の動きだけれど、CGになると素早過ぎ、動きまくりで単なるモンスター。CGになると重さの無い軽い感じで、CGだから何でも出来てしまうからのやり過ぎで、CG使用の悪例の手本の様な使い方。

何気に出ている役者は有名所が多かったりもする。
ジェニファー・ロペスは、最近のゴテゴテな作られた風の美人じゃあなく、素朴で、美人と言うよりも、普通か、ちょっといかつめ。眉毛が無いから余計いかついし、怖い顔。
ジョン・ヴォイトはやっぱり胡散臭い役や悪役が似合う。薄らニヤケ顔なんか、非常に良い。この映画で一番おもしろい場面は、ジョン・ヴォイト丸のみだったりする。
オーウェン・ウィルソンはこれでも冴えない僕な感じ。
一番初めに出て来て、それ以降出て来ないのはダニー・トレホだったり。

これこそ1990年代のB級実際の動物が襲って来るモンスター映画の代表格な映画。しかし製作費4500万ドルと意外とかかっていて、それなりに楽しさはあるけれど、やっぱりそれなり。
この映画が謎なのは、この映画から7年後に、この登場人物が誰も一切出て来ない続編が作られた事。

☆☆★★★

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