メッセージ・イン・ア・ボトル

2012年02月21日 火曜日

ケビン・コスナー主演の恋愛映画「メッセージ・イン・ア・ボトル(Message in a Bottle)」。

本当にベタな展開。まあ、恋に落ちるのは既定路線。二人が一番盛り上がった所で一気に離れるのもお約束。キスシーンやベッドシーンへの流れは如何にも過ぎて笑ってしまう。互いにかつて結婚相手がいて、何かを抱えていて一歩を踏み出せないけれど…というのもアメリカの大人向け恋愛映画の決まり事。ロビン・ライトが手紙を読んで、会いに行ったら男前なケビン・コスナーだから惚れるのも分かるけれど、ケヴィン・コスナーは二年前とは言え、惚れてしまうのはいきなり感があるし、しかも元の妻を今も愛しているけれどロビン・ライトの方も愛しているとか、最後にメッセージ・イン・ア・ボトルしたり、ケヴィン・コスナーのオナニー感が鼻につくと言うか…。ケビン・コスナーの派手では無い映画って、在り来たりで平均点まで行くけれど、それを少しも超えない感じ。
FBIとかCIA並みの捜査能力で人物特定したり、妻家族との融和とか、最後の泣かせの為の今までとがらりと雰囲気が変わる急展開とか、正直出来過ぎで笑いながら見てしまった。

派手では無く、洗練されたとは言えないけれど、田舎的な心地良さのある小洒落た海辺の家、亡き人への想いを抱えた男性との導かれた様な偶然の出会いで恋に落ちる等々、まあ大振りしないけれどしっかりとは当てて来る要素たっぷりで、恋愛映画の王道なのだろうけれど、その分敷かれた線路をはみ出さない、予想を超えて来ない、作られた感を感じてしまう話。ロビン・ライトは自然な感じで良いし、ポール・ニューマンは歳行ってもカッコ良いし、一番印象に残るのだけれど、本来一番印象に残るべきケビン・コスナーがそんなでも無いのが、この映画の痛い所なのかなぁ。

☆☆★★★

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