スーパーストームXXX

2011年12月13日 火曜日

最近BS日テレで「アイス・ ツイスター」や「フライト・デスティネーション」の様にSyfyチャンネル(Syfy)で流れていたTV映画をしているけれども、これもそれのTV映画「スーパーストームXXX(Dark Storm)」。

デザスターモノもダークマターまでやってしまうんだぁ…と言う、驚きと妙な感心を持っていたけれど、これは途中から違う要素が入って来て、妙にワクワクしてしまった。科学者がダークマターを吸い込み、ダークマターを操る事が出来るようになるスーパーヒーローモノになって来るのだ。ただ、デザスターモノとしてもスーパーヒーローモノとしてもゆるゆるだし、中途半端だけれど…。
デザスターモノとしては、本来ダークマター、暗黒物質は、計算される宇宙の全質量に対して観測出来ている物質だけでは足りないのを補う為の、観測出来ない理論上の物質として存在しているはずなのに、この映画では「暗い雲の様に漂い、空気や大地等を自然の物は破壊せず人工物だけを分子分解する物質」として出て来ている時点で?ばかりで、非常に緩い。
途中から主人公が自分の中にあるダークマターパワーを操れる事が分かり、悪の科学者が操るダークマター兵器に対抗し始めるのだけれど、それも大したモノではなく、活躍するのもほんの少し。ダークマターを浴びて超能力を得たヒーローなんて、マーベル・コミックスのヒーローの乗りで、どうせならこのダークマターパワーを操るスーパーヒーローの部分を主軸に、悪の科学者と世界の破滅を救う為に戦う「ダークマター」としてTVドラマシリーズ、もしくはミニシリーズでやればそれなりのスーパーヒーローモノでおもしろそうなモノになる様な気はするけれど。

このデザスターモノとスーパーヒーローモノを混ぜたけれど中途半端でしょっぱい事よりも気になったのは、主演のボールドウィン兄弟の末弟スティーヴン・ボールドウィンの駄目駄目な感じ。ジェラ太りというか、自堕落な感じで太り、生気が感じられないのはコンピューター前での仕事ばかりの科学者という役柄にはあっているけれど、テレビ映画でそこまで役作りって訳ではないだろうし、ボールドウィン兄弟って皆渋めでカッコ良いはずだったのに…。まあ、最近はコメディも多い兄ちゃんのアレック・ボールドウィンも結構増量しているけれど。
あと、「Xファイル」のスモーキング・マンでお馴染みウィリアム・B・デイビスが出ていて、より歳を経て皺も深くなり、顔面蒼白で顔が怖過ぎる事もあり、「こいつが悪い奴だ!」と勝手に思っていたら普通な脇役だったり。

やっぱり集中力が続かなかったので別の事しながらのながら見だったけれど、デザスターモノと思いきやスーパーヒーローモノという意外な展開は結構好き。もっとキビキビとしたスーパーヒーローモノだったらカルト的B級映画になっていた様な気もしないでない。

☆☆★★★

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