フルメタル・ポイント

2011年10月27日 木曜日

2001年の多分劇場公開されていない映画「フルメタル・ポイント(SECONDS TO SPARE)」を見た。
久々に取り立てて見るべき所の無いクソつまんない映画を見てしまった。

列車をテロリストが乗っ取り、そこに居合わせた主人公が一人一人倒して行くという、何処ぞで見た様な二番煎じ、三番煎じの話。展開も、説明的過ぎる台詞に場面、思わせ振りな人物紹介の割に特に活躍しない人々、地味で全然目立たない主人公、緩急無く続き盛り上がりに欠ける流れ等々、早送り必須。
主人公演じるアントニオ・サバトJrがどう見ても良い人に見えず、しかも初めは悪者風に暴力的に登場するので「主人公だろうけれど何か悪い事する様な意外な展開があるのか?」と思って見ていたら、ただ単に悪者顔というだけだったり、ヒロインであるはずの女性も綺麗じゃないので「この女性も実は犯人と繋がっていて…。」と思って見ていたら、ただ単に綺麗じゃないヒロインというだけだったり。その他乗客も初めの時点では何かしらの話に関わって来る様な勿体ぶった雰囲気は出すけれど、展開を動かす様な事は特に何もありゃしない。テロリストの主犯の女性も悩みつつ行動していて少し捻った敵で「最終的にはどうなるのだろう?」と思って少しの期待があっても、葛藤の結末も描かれる事無く退場。そして一番の舞台設定、列車という狭い空間を活かす訳でも無い。そう思ったらスティーヴン・セガールの「暴走特急」は良く出来ていたんだな。

ありがちな人物・舞台設定で、恥ずかしくなる様な基本的な演出で作ってみたら、やはりつまらない映画になってしましたという、見終わって何か損した気分になる映画。

で、「フルメタル・ポイント」ってどういう意味で付けたのだ。まあ原題の「SECONDS TO SPARE」も大袈裟だし。

☆★★★★

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