ザ・シンプソンズっておもしろい
2011年10月04日 火曜日「ザ・シンプソンズ」って見かけた事はあるけれどしっかり見た事が無かったので、このBSスカパー!開局に関連してか、CSが無料で見られる大開放デーが長い間続いているので、「ザ・シンプソンズ」を見てみた。
「ザ・シンプソンズ」がこんなに面白いとは知らなかった。
コメディーだとは知っていたが、はっきり言って子供向けのアニメーションではない。黒過ぎるし、シュールだし、子供が喜ぶ要素があるのかさえ怪しい。ボケ始めた父親の自殺ほう助とか、「冒険野郎マクガイバー」でお馴染みリチャード・ディーン・アンダーソン本人が出て来て(もちろん声のみ)、「マクガイバーなんて下らない。食うためにやった仕事さ。『スターゲイト SG-1』のコンベンションに来たのさ。」と言わせてみたり、海外へのアウトソーシングという社会派なネタをやったと思ったら、そこから「地獄の黙示録」に行きつつボリウッド風ミュージカルで終わったり、キリスト教信者を小馬鹿にしたり、手足胴体ちょん切れたり、大人じゃないと分からないゲスい弩下ネタやったり。見てて出て来た進化論と創造説のパロディは、実際に学校で進化論を教えてはいけなくなり、逮捕、裁判となったという出来事をそのまま、でも優しい落とし所と、ホーマーが酒飲みでアホだからという、良い話にもコメディにもしている。
子供向けじゃあないからこそ、放送すれば毎週全米視聴率の上位に入って来るのも分かる内容。
ホーマーの声は大平透の印象が強いが、最近では日本語吹き替えをやってないらしく字幕で見ていたが、出せる文字数が少ない字幕では端折り過ぎたり、意味合い的に日本じゃ分から無いネタが多い。向こうじゃこっちで言う駄洒落は翻訳不可能で、単にシュールなギャグになっていたし。アニメーションや映画に限らず、海外のコメディは原語じゃあないと良く分からないから、字幕の方が良いのかなとも思う。
ただこの「ザ・シンプソンズ」の声優陣のギャランティーが、一話40万ドルって凄過ぎる。ある意味視聴率主義、資本主義的に健全ではあるけれど、ある意味不健全かも。
こんなにおもしろいのに日本じゃ地上波での放送がないなんて不憫。今回のリチャード・ディーン・アンダーソン登場時にマクガイバーの時は石丸博也が、スターゲイトの時は有本欽隆が吹き替えなんて遊び入れたら最高なのに。
確かに日本じゃ意味不明で分かり難いネタも多いだろうし、今ではスプリングフィールドの設定自体のせいで放送は難しいだろうし、日本だと社会問題や政治、宗教等をパロディ、自虐ネタ、徹底的に小馬鹿にする様なモノ自体が受け入れられないのか、受け取る側の慣れなさ加減なのか、そもそも日本でも少ないし、こういうぐるっとまとめて爆笑できる娯楽に仕上げたアニメーション楽しいのだけどなぁ…。