劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル

2011年06月15日 水曜日

TRICKももう映画版が三作まで至った、その「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」をTVでしていたので見た。

まあ、内容は当然いつものTRICK。映画版だからちょっと豪華になった感じ。ほぼいつもの導入、分かり易い霊能力の解説、突然バッタバタと人が死んで行って、お得意の切ない展開もありの、まるっとお見通しで解決と、安心して見れるいつものトリック
ただし、中盤の「本物の霊能力者はいるんだよ…。」と「上田の活劇場面(今回は抑え気味)」は、他の部分もまあそうだけど、今までのトリックの流れを知らないと、突然過ぎて「何のこっちゃ?」になる部分だと思う。
でもこの「本物の霊能力者はいるんだよ…。」という毎回振りだけで、決していないというのが好きで、いつもニタニタしてしまう。
後は、最後に話が第一話に戻るという今までのTRICKでは無かった驚きの展開があるのだが、その割にさらっと流して特に展開する訳でも無し。

これもそうだけど、今回は見ていて勿体ない所が多かった。
霊能力者や登場人物の使い方が勿体ない。映画だらか豪華に…と言う事なのだろうけど、これだけ濃い人達に仕上げておいて出番が少しだけなので、せっかくならこの人達を各話に分けて連続TVドラマでやって欲しかった。
それに、折角松平健が出ているのだから、TRICK的には山田に暴れん坊将軍ネタをバンバン放り込んで欲しい所なのに、後半に白馬に乗る位でイジリが全然足りない。マツケンサンバネタはあるのに。

TRICKは回を重ねる毎に、笑いの部分が荒っぽくなっている感じがする。TRICK自体、受けようが滑ろうがお構いなしに小ネタを挟みこんで来るけれど、段々と白けるネタが多くなって来ているように思う。ガッツ石松が今も頻繁に使う「OK牧場」押しがずっと続いているけれど、今更感やそんな所突く感も無く、くすりとも来ないんだよなぁ…。初めの野際陽子に「キイハンター!」と叫ばせるのは笑ったが。
それに矢部一行がどんどんと濃い脇役から一端役へと追いやられているのも、TRICKの面白かった所が減って行って悲しい所。

身入り的には映画の方がTVドラマよりも良いのだろうけれど、正直な所映画よりもTVドラマの方が面白く見れるし、数段好きだ。もっとこじんまりと、普段の町に潜む怪しい部分で遊んで欲しい。もはや、新作映画でも、新シリーズでも皆さんお馴染みの展開なのだから、水戸黄門やそれこそ暴れん坊将軍のように、二年に一度位の頻度でTVドラマやれば良いのにと思う。

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