ドニー・ダーコ

2021年09月20日 月曜日

リチャード・ケリー監督・脚本、ジェイク・ジレンホール主演の2001年のアメリカ映画「ドニー・ダーコ(Donnie Darko)」

高校生のドニー・ダーコは精神に問題があったので精神科医に通い薬を飲んでいたが夜になると夢遊病で自分の意思の無いまま外に出て行ってしまっていた。
ある夜、現実なのか夢の中なのかにウサギの着ぐるみを着た人物が現れ、世界の終わりまで28日6時間42分12秒しかないと告げる。
ゴルフ場で目が覚めたドニー・ダーコが家に帰ると家に飛行機のエンジンが墜落してドニー・ダーコの部屋が壊れており、ドニー・ダーコは家にいなかったので助かった事を知る。
しかし、ドニー・ダーコに見える幻覚は更に増えていた。

Amazon プライムビデオで配信が終わりそうで、粗筋が意味深で不思議だったので見てみた。
終始捕み所も捕まれ所も無く退屈で、最後の落ちが分かってもおもしろくはなかった。

幻覚が見えて夢遊病で、普段の言動が少しだけ変な高校生の日常が延々と続き、これが全然おもしろくなく、結構序盤から集中力が切れてしまった。
ウサギにそそのかされて破壊し出すけれど、それは描かれていないので主人公の異常さが余り分からず、幻覚を見る精神的なきつさも表情には無くて、終始何を見せられているのやら?で全然興味は持てず。

最終的に主人公の妄想でした…と理解すると簡単だけれど、謎の竜巻でのタイムトラベルになると説明不足で訳が分からなくて、こっちから積極的に理解しに行くというのも面倒で、そこまで分析するだけの映画か?というのもあるし。

わたしの一応の理解は、主人公が見ていた幻覚は全て最後の夜から朝にかけての出来事だったので、主人公は一度か何度か、この出来事を経験していて見た事をはっきりとしない記憶の様なモノとして見ていて、その結末が恋人が死んで自分が殺人者になるという最悪な結末だったので、それを断ち切る為に飛行機のエンジンが落ちる時に自分の部屋にいたという事かなと思った。
だから展開的な都合の良さで全ての事が最後に収束する訳ではなくタイムトラベルがあったからなんだろうけれど、それでも謎のタイムトラベルは都合が良いだけで何のこっちゃ?だし、あの胸から出て来る映画「アビス」みたいな透明のあれは何で、いる必要あったの?だし、自分が死んでめでたしめでたしもいまいち意味が分からない。

話は全然興味が湧かなかったけれど、興味が湧いたのが役者。
主人公はずっと何処かで見た事ある様な?と気がしていて、エンド・クレジットでジェイク・ジレンホールだと分かって、そうかとなった。

学校の教師役でノア・ワイリードリュー・バリモアが急に出て来て、おっ!となったけれど、何故のこの二人なんだろう?
この二人が演じる事で必要以上に変に役の意味が出て、凄く思わせ振りな役になってしまっているけれど、特にドリュー・バリモアはドリュー・バリモアである必要も無い様に思えたし。
ドリュー・バリモアはこの映画の製作総指揮だからなんだろうけれど。

それに自己啓発家役はパトリック・スウェイジだし、精神科医役は「卒業」や「明日に向って撃て!」のキャサリン・ロスだったり、主人公の姉役はジェイク・ジレンホールの実の姉マギー・ジレンホールだし、主人公の母親役メアリー・マクドネルはノア・ワイリーが演じていたテレビドラマ「ER緊急救命室」のジョン・カーターの母親エレノア・カーター役だったり、配役の方がおもしろいじゃん。

この映画、話のほとんどを占める高校生の日常がどうでもいいし、退屈だしで、幻覚やウサギの謎で引っ張れる程興味が湧かないままなので最後のタイムトラベルとかどうでもよくなってしまった。
重要な部分を詳しく説明しないというのも興味を沸かせる手ではあるけれど、それはそこまで興味が持てるかどうかが大事なのに、そこまでがつまらないので、はいはい…で終わってしまった。

☆★★★★

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