決定版！SF映画年代記
2021年04月25日 日曜日「ドクター・フー」のシリーズ1を見終えて、BBCの番組が他に何かあるのかな？とAmazon プライム ビデオで検索していたら「決定版！SF映画年代記（The Real History of Science Fiction）」という番組が出て来たので見てみた。
2014年にBBCが製作した全4回のドキュメンタリー番組。
「宇宙 最初の開拓地」「異星人との遭遇」「われらはロボット」「タイムトラベルへの扉」と毎回違う題材を扱い、最初期から近年までのSF小説・映画・テレビドラマを網羅する、まさにSF史概略的番組。
わたしはSFが好きで、ある程度は小説や映画を見て知っていて、この番組に登場した作品も大体知ってはいるので、改めてSF史を見直した感じで大きな驚きは無かったのだけれど、実際の映画やテレビドラマの映像を使っての説明は分かりやすいし、何と言ってもその作品に関わった作者・製作陣・俳優等が出て来てインタビューに答えて作品を説明しているのがしびれてしまった。
ざっと挙げても、
ニール・ゲイマン（小説家・コミックスのライター）
ウィリアム・シャトナー（「スタートレック」のジェームズ・T・カーク役）
ニシェル・ニコルズ（「スタートレック」のウフーラ役）
ゾーイ・サルダナ（新映画シリーズのスター・トレックのウフーラ役）
ロナルド・D・ムーア（「新スタートレック」「スタートレック:ディープ・スペース・ナイン」の脚本家。「GALACTICA/ギャラクティカ」の製作総指揮）
キム・スタンリー・ロビンソン（小説家「火星三部作」）
キア・デュリア（「2001年宇宙の旅」デビッド・ボーマン役）
フィル・ティペット（ストップモーション・アニメーター）
ジョン・カーペンター（映画監督）
アーシュラ・K・ル＝グウィン（小説家）
アンソニー・ダニエルズ（スター・ウォーズシリーズのC-3PO役）
ケニー・ベイカー（スター・ウォーズシリーズのR2-D2役）
ジョン・ランディス（映画監督）
ローランド・エメリッヒ（映画監督）
デイヴィッド・テナント（「ドクター・フー」10代目ドクター役）
スティーヴン・モファット（「ドクター・フー」の製作総指揮、脚本家）
クリス・カーター（「X-ファイル」の製作総指揮、ショーランナー）
ジョー・ダンテ（映画監督）
ウィリアム・ギブスン（小説家）
リチャード・ドレイファス（「未知との遭遇」ロイ・ニアリー役）
ピーター・ウェラー（「ロボコップ」アレックス・J・マーフィ役）
ポール・バーホーベン（映画監督）
ブライアン・オールディス（小説家）
ハーレイ・ジョエル・オスメント（俳優）
ルトガー・ハウアー（「ブレードランナー」ロイ・バッティ役）
クリストファー・ロイド（「バック・トゥ・ザ・フューチャー」エメット・ブラウン博士役）
スコット・バクラ（「タイムマシーンにお願い」サム・ベケット役「スタートレック:エンタープライズ」ジョナサン・アーチャー役）
等の人達が自分の関わった作品や他の作品に関して楽しそうに話すんだからたまらない。
それに資料映像としてアーサー・C・クラークやアイザック・アシモフが喋っている姿も出て来る。
ちなみにナレーションは「ドクター・フー」の脚本家、「SHERLOCK/シャーロック」の製作総指揮、脚本家、マイクロフト・ホームズ役のマーク・ゲイティスで、吹き替えは麦人（「新スタートレック」ジャン＝リュック・ピカード役）
作品も、
スタートレック
月世界旅行
アバター
2001年宇宙の旅
エイリアン
ダーク・スター
火星三部作
デューン
フラッシュ・ゴードン
宇宙戦争
インデペンデンス・デイ
メン・イン・ブラック
第9地区
遊星からの物体X
X-ファイル
ボディ・スナッチャー/恐怖の街
原子怪獣現わる
ゴジラ
ジュラシック・パーク
未知との遭遇
E.T.
フランケンシュタイン
ターミネーター
スター・ウォーズ
禁断の惑星
メトロポリス
ブレードランナー
A.I.
GALACTICA/ギャラクティカ
ニューロマンサー
タイム・マシン
バック・トゥ・ザ・フューチャー
ビルとテッドの大冒険
2300年未来への旅
12モンキーズ
恋はデジャ・ブ
等、有名所がずらりと。
これらの作品と現実世界での科学に対する憧れと恐怖や、戦争や社会情勢との関係性が描かれ、SFが作られた当時の感覚や情勢が如何に反映されているかも説明しており、各作品の背景とその時代での意味やそれ以降への影響力等を合わせて見せているので、これを導入にSF作品を見始めるには持って来いになっている。
わたしもこれからまだ見ていない映画を手繰って見て行こうかと思ったし。
それに、こういう本人達による説明と実際の映像での概略史ってワクワクするよなぁ。