48時間

2019年10月06日 日曜日

ウォルター・ヒル監督・脚本、ニック・ノルティエディ・マーフィ共演の1982年のアメリカ映画「48時間(48 Hrs.)」。

サンフランシスコの刑事ジャック・ケイツは捜査中に仲間の刑事を撃ち殺されてしまう。
相手は刑務作業中に仲間の手を借りて逃げ出した囚人だった。
ジャック・ケイツは捜査を進める内に犯人には強盗仲間がおり、その仲間も服役してる事を知る。
ジャック・ケイツはその囚人レジー・ハモンドを48時間だけの仮保釈を取り付け、二人で犯人を捕まえようとする。

典型的なバディ・ムービーなんだけれど、流石に今に見ると典型ばかりで大しておもしろくないし、何でこの映画が受けたのか分からない位色褪せてしまっていた。

ニック・ノルティ演じる粗暴で口の悪い白人刑事と、エディ・マーフィ演じる口が達者な黒人の犯罪者がお互いをののしり合いながらもやがて心が通じ合って協力して行くという、最早有り勝ち過ぎて何もおもしろくもない設定と展開。
これがこの手のバディ・ムービーの最初期だとは分かってはいるけれど、二人の会話劇ややり取りがおもしろい訳でもないし、おもしろいアクション場面がある訳でもないし、二人の心が通って行くのも殴り合ったからと中学生の青春モノでもやらないような非常にお座なりな展開だし、終始何がおもしろいんだ?状態。
犯人は強盗だったはずがやたらめったら人を殺しまくるし、これだけ人を殺しまくっているのだから市警全体挙げての捜査になるはずなのに捜査をしているように見えるのはニック・ノルテとエディ・マーフィの二人だけだし、題名も「48時間(48 Hrs.)」としておきながらその期限までの緊張感を一切煽る事も無いし、そもそもの脚本がおもしろくない。

この映画、1980年代から1990年代には性格や見た目も反対の二人を使ったバディ・ムービーが大量生産されたせいで、今見てしまうとその中でも抜ける所の無い平凡以下のつまらないバディ・ムービーになってしまっている。
こういう時代の流れやノリの中で作られたアクション・コメディって、その当時に見ておかないと後からだとピンと来ないなぁ。

☆★★★★

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