前期見たドラマは当たり無しな上、遂に「エージェント・オブ・シールド」を見るのを止めた

2018年10月01日 月曜日

2018年7~9月期に見たドラマは、新シーズンが開始されたのを含め、引き続き、

CSI:科学捜査班 シーズン1112
CSI:ニューヨーク シーズン6
ER緊急救命室 シーズン1213

を見た。

「エージェント・オブ・シールド」のシーズン4もDlifeで放送していたけれど、余りのつまらなさに見るのを止めてしまった。
「エージェント・オブ・シールド」はマーベルという事で見始め、シーズン1はおもしろかったのに、シーズン2からつまらなくなり、もうそれ以降は余りのつまらなさにずっと流し見状態になっていた。
シーズン4も序盤の自動車に乗るゴーストライダー辺りまでは見ていたけれど、ゴーストライダーというテコ入れ要員が出て来てもおもしろくはなく、クソつまらないので遂に見るのを止めてしまった。
一応シーズン最後まで録画はしてあるけれど、宣伝を省く為に編集して何となく見た感じでは最後までエイダの話で行くみたいなので見る気はせず。
「エージェント・オブ・シールド」も終わりでいいか…。
 
 
CSI:科学捜査班 11

シーズン終盤でレイモンド・ラングストンと連続殺人犯ハスケルの対決になるのだけれど、これがつまらなかった。
「CSI」ではこれまでもサイコパスな連続殺人犯との連続する対決話はどれもつまらなかったけれど、何で何度もやるんだろう?
今回のハスケルも、シーズン序盤にハスケルを少し出して後は出て来ず、最後に一気にまとめて出すけれど、三話も引っ張って、引っ張り過ぎで飽きていた。
しかも、シーズン最終話でもレイモンド・ラングストンがどうなったかの結末を描かないままで終わって、シーズン12の1話目でもレイモンド・ラングストンは登場しないまま行き成りD・B・ラッセルに交代していて、消化不良ったらない。
アメリカでもシーズン11の視聴者数は1200万~1400万人台だったのに、この最後の3話は1000万~1100万人台と急激に悪くなっており、アメリカ人も興味無しだった様子。
D・B・ラッセルに交代した後にこのレイモンド・ラングストンのいた時期を思い返すと、一体レイモンド・ラングストン期って何だったんだ?と思ってしまう位の繋ぎ感。

18話「ギャンブルラボ」では殺人・事故死・自殺に加えて、自然死の事件があればサイクルヒットだと言い、皆で誰が自然死を担当するかで賭けが始まるという、日本だと「不謹慎だ!」と苦情大好き人間から抗議が来そうな展開。
笑いの回ではあったけれど、ちゃんと複数の事件が二転三転する展開で上手い回でもあった。
検死部に新人が来て、これが適当で強烈な人物だったので、この人物が後々も定着するのかな?と思ったら、最後の最後に自然死を出す為だけに登場させた人物で笑ってしまう。

19話「レディ・ヘザーの治療室」で久々にレディ・ヘザーが登場。
ギル・グリッソムと仲が良過ぎて通じ合っていたレディ・ヘザーだけに、サラ・サイドルが捜査でレディ・ヘザーと会った時にはもっとバチバチ感が出るのかと思ったのに、そうでもなくて肩透かし。
むしろレディ・ヘザーはレイモンド・ラングストンの相談人になり、やっぱりレイモンド・ラングストンはギル・グリッソムの後を負い過ぎな人物になっている。

20話「惨劇へのプロローグ」に久々にソフィア・カーティスが登場。
以前、ほぼレギュラー並みに登場していたのに急に登場しなくなったと思ったら、本部長補佐になっていた。

21話「この世の地獄」にはモーガン・ブロディがロス市警の警官として登場。
実はモーガンはコンラッド・エクリーの娘で、父親とは全然会っていなかったという設定。
「CSI」の人々は家族関係がややこしい人が多いな。
で、このモーガン・ブロディはシーズン12からレギュラーに。
 
 
CSI:科学捜査班 12

シーズン11に引き続き、Dlifeでシーズン12が開始。

シーズン・プレミアから、前シーズンのはっきりとしないままで終わってしまったレイモンド・ラングストンも登場せず、行き成りD・B・ラッセルが主任になっており、コンラッド・エクリーの娘モーガン・ブロディが何かよく分からない理由でラスベガスのCSIにやって来るとか、一話目から急激なテコ入れ展開で結構ついて行けず。

序盤はしっかりと二転三転する展開で「CSI」のおもしろさが十分にあるんだけれど、やたらと重い話ばかりで見ていて楽しくない。
4話「ゲッダの日記」で「CSI」の特徴的ネタであるラスベガスの過去のマフィア話からの因縁で起こる事件をやり、これでこその「CSI」。

5話「娘よ」でモーガン・ブロディがハイジャックされたヘリコプターで人質となる話で、チームが一丸となって証拠から事件と行き先を突き止めて行くのも「CSI」らしさがあっておもしろい回。
以前から思っていたけれど、意外にコンラッド・エクリーが良い役に成長したなぁ。
序盤は昼番の主任で、上昇志向と対抗意識がバリバリの嫌な奴だったのが、副保安官になって世間や上層部と現場を何とか上手くやらせる中間管理職になってから役に深みを増し、今度は娘との問題まで出て来て、ウェンディー・シムズが出て行った後はレギュラーのはずなのに顔を出さない回もある位存在感の薄いデヴィッド・ホッジスよりも全然濃くなっている。

9話「殺人兵器」では死体のない事件現場の捜査から特殊な軍用銃が浮かび、その銃を国外で扱っている軍事企業を捜査しているFBIとの合同捜査になる。
初めはCSIとFBIとの主導権争いかと思ったら、直ぐに協力し合うのは気持ち良い所。
この回の結末は、結局巨大な軍事産業を裁くのは難しい…かと思いきや、11話「キャサリンの運命」、12話「CSI全員招集」でもこの銃と軍事企業の話に繋がる意外性のある展開に発展。
しかも11話「キャサリンの運命」ではキャサリン・ウィロウズが襲撃されて、撃たれて次回に引っ張る展開だし、その結末の12話「CSI全員招集」でキャサリン・ウィロウズがCSIを辞めてFBIに行く退場となり、これまた意外な終わりを見せた。
ただ、このキャサリン・ウィロウズの最後は「CSI」のレギュラー陣を一堂に集めて感謝の意を述べる、非常に「CSI」っぽくないお涙頂戴の見せ場で、結構白けた。
こういうベタベタした、役者の降板の分かり易い終わらせ方が嫌いだから、それが少ないアメリカンドラマ見ているのになぁ。
それにキャサリン・ウィロウズがCSIを辞めた理由も分からない。
これまで別の仕事への誘いがあったりして辞職への振りはあったものの、この回での偽の辞職届を否定して、CSIの仲間を称賛しているにも関わらず、突然のFBIからのお誘い、しかも彼が人事の決定権を持っている訳はないだろ…なまだ若手の捜査官からお誘いに簡単に乗ってしまい、何の葛藤も無くあっさりとCSIを辞めてしまう軽過ぎなキャサリン・ウィロウズに物凄い違和感。
この一連の事件はキャサリン・ウィロウズの見せ場は多く、カッコいい場面も多かったのに、キャサリン・ウィロウズの詳しい心情の変化を見せないまま突然に去るって結構酷い。
「CSI」って、ゲイリー・ドゥーダンが私生活で問題を起こしたのでウォリック・ブラウンも殺しちゃえで降板させたり、鬱的にまで悩んで辞めたのに、特に詳しい理由も無いまま、あっさり戻って来たサラ・サイドルとか、降板や再登板に関しては大分お座なりな感じはあると言えばある。

12話でキャサリン・ウィロウズが退場したと思ったら14話「血の方程式」でジュリー・フィンレイが登場し、そのままレギュラーに。
キャサリンの穴埋めが早過ぎてついて行けず。
しかも新顔のD・B・ラッセルと、彼が連れて来たジュリー・フィンレイがチームの中心みたいになってしまうと、最早このドラマ何だったけ?状態で、ずっと「CSI」を見ていると物凄い違和感。
まだニック・ストークスやサラ・サイドルが昇格して中心になり、若手が次々と入って来て新人を教え込むなら新規視聴者も入り易いのに、新顔二人がでかい顔って、初めからの役者達は何も言わなかったのだろうか?

18話「残酷なワンダーランド」には、今まで話には良く出ていたデヴィッド・ホッジスの母親が登場。
やたらとデヴィッド・ホッジスが「ママ、ママ」と言うマザコン気味で、話では母親も過保護なのでどんな母親かと思ったら、大分若作りでイケイケなママで想像を外して来た。

最終話22話「カルマ」では、夫婦関係の犯罪かと思いきや、そこからウォリック・ブラウンを殺した元副保安官マッキーンが登場し、彼が裏で操っているという意外な展開に。
しかも、この最終話でニック・ストークスが「辞める!」と言い出すし、コンラッド・エクリーは襲撃されるし、D・B・ラッセルの孫が誘拐されるし、ジュリー・フィンレイも狙われるしの、見事に色々詰め込んだ終わりでクリフハンガー。
ニック・ストークスに関してはジョージ・イーズが降板しないの知っているので、アメリカドラマのよくあるシーズンまたぎのどっちに転ぶかは茶番にはなっているけれど。
 
 
CSI:ニューヨーク 6
 
 
CSIフランチャイズでは地上波で「CSI:マイアミ」を一応は最終シーズンまで見て、もう一度Dlifeで見直す気にはならないけれど、「CSI:ニューヨーク」はある程度地上波で見て、その後またシーズン1からDlifeで見始めたけれど、どうにもここら辺に来て段々と飽きて来た。
「調査の結果は…」とか、「聞き込みでは…」とか、それを直接見せずに台詞だけで簡単に済ましてしまう事が多くなり、科学捜査の面白味が少なく、都合良さを感じてしまい、どうにも乗れなくなっている。
それに、マック・テイラーホレイショ・ケインとは違う「大人な俺ってカッコいいでしょ」感を出して来ているのがちょっと鼻につきだして来てしまった事も乗れなくなっている要因。
で、Dlifeの見逃し配信で見ていたけれど、時々時間的に合わなくて何話か見逃してしまう位、ちょっと「CSI:ニューヨーク」を見る気力が落ちてしまっていた。

最終話で長々と引っ張って来たシェーン・ケイシーの結末を描くけれど、この続いて来たシェーン・ケイシーの話が本当につまらなかった。
都合良く簡単に逃げ出すシェーン・ケイシー。
CSIに謎解きをさせる見せ場を作るためだけのシェーン・ケイシーの問題出し。
常にシェーン・ケイシーが先手を取り、常に用意周到。
シェーン・ケイシーは全ての行動を把握しているのに、携帯電話も持っているのにダニー・メッサーとリンジー・モンローにCSIは連絡も取れないという馬鹿馬鹿しさ。
この回の都合の良いだけの脚本の酷さったらなかった。
コンパスキラーもそうだったけれど、この引っ張りの話は犯人の都合の良いだけの展開はつまらないし、引っ張るだけの話の強さも無いし、結末も死んだ風に思えないと思ったらやっぱりシェーン・ケイシーは生きていて、そこから次シーズンへのクリフハンガーで見る気が薄れてしまった。
丁度良いのは、Dlifeでの放送がシーズン6で終わり、シーズン7が直ぐに始まらなかった事。
暫く期間を開ければ、またシーズン7からも見れそう。
 
 
ER緊急救命室 12
 
 
これまでの「ER」で新人から成長し、ERを仕切るまでになったジョン・カーターがシーズン11の最終話で退場してしまい、更にシーズン11でER部長にもなったスーザン・ルイス体制になって、ある程度は安定したはずだったのに、3話目「対立」で台詞だけでスーザン・ルイスがERを辞めた事が告げられて、ERを引っ張って来たもう一人のスーザン・ルイスまでいなくなってしまい、ドラマ内のERの頼りなさもそうだし、ドラマ「ER」としてこれまで中心人物の役者がいなくなった頼りなさったらない。

これまで「ER」を引っ張って来たジョン・カーターの最後は今までのオリジナル・メンバーに比べると感動的な締めでもなかったのに、スーザン・ルイスは特別な終わりも無いままで、気付いたらいなくなっていたとか酷い終わり方。
確かに以前の一回目のスーザン・ルイスの退場の仕方もぶち切れて出て行って本当に出て行ったままだったという、突然辞めてしまうのがスーザン・ルイスでもあるけれど、この終わり方は無い。
この終わり方って、スーザン・ルイス役のシェリー・ストリングフィールドがまだやる気でシーズン11はいたけれどシーズン12になったら何らかの理由で契約更新しなかったのでの急な取り繕い感ばかりを感じてしまう。
シーズン10でのロバート・ロマノにしろ、シーズン11でのエリザベス・コーデイにしろ、ジン・メイ・チェンにしろ、ここ数シーズンの「ER」でのレギュラー陣の終わらせ方のお座なり感は結構酷く、これも視聴者数が落ちて行った大きな原因ではあると思う。

そこでシーズン12の序盤で新たに結構強烈な新登場人物を入れて来た。
新しい看護師イブ・ペイトンやスタッフ・ドクターのビクター・クレメンテといったゴリゴリに主張して来くるけれど仕事は出来るという人物で、この二人は以前のロバート・ロマノの様な、あの感じで良い感じ。
なのに、二人とも定着する事無く、イブ・ペイトンは中盤で行き成りいなくなるし、ビクター・クレメンテもおかしくなって終わりで、物凄く勿体無い。

それ以外にもジョン・カーターが抜けてしまった為のテコ入れは半端ない。
序盤にグレゴリー・プラットの父親役でダニー・グローヴァーが。
7話「誘拐犯」では、まだこの時点ではゲストだったけれどシーズン13からレギュラーになるジョン・ステイモス演じるトニー・ゲイツが。
ビクター・クレメンテ役のジョン・レグイザモと言い、有名俳優を登場させて視聴者を離さない様にはしている。

15話「ダルフール」でジョン・カーターが久々に登場。
ただ、当たり前だけれどアフリカでの話でERの面々との絡みは無く、しかも「現場は物資が足りない。多くの人が酷い目にあっている。現地人は粗暴で残酷。何も出来ずに戸惑うしかない」という、これまでもやって来た事の繰り返しなので、物凄くつまらない。
まだこれやるの?で飽き飽きなネタ。

飽きなのに更に20話「天使のいないところ」ではグレゴリー・プラットのダルフール話も。
以前はERから外に出ると身近な事故や事件に対処するERの人々が描かれて、急にスペクタクルやディザスターモノになっておもしろかったのに、ここ何シーズンかはER外の話はアフリカばっかりで本当につまらなくなってしまった。

21話「悲報再び」でマイケル・ガラントの戦死が描かれるのだけれど、「ER」では劇的な展開を狙い過ぎてレギュラーだった人を殺して退場させる悪癖が続いてしまっている。
殺さずに退場させておけば、スーザン・ルイスやジン・メイ・チェンの様に出戻りをやれて楽しいのに殺し過ぎ。
マイケル・ガラントの場合は死亡フラグを立てまくってはいたけれど、死亡で退場は、もう白けてしまう。

シーズン最終話22話「21発の礼砲」ではマイケル・ガラントの葬儀とERでサマンサ・タガートの元夫スティーブが再び運ばれて来て、サマンサ・タガートを人質にしての銃撃から脱走する盛沢山の展開。
なので話は結構勿体無い散漫さがある。
マイケル・ガラントの葬儀でニーラ・ラスゴートラとグレゴリー・プラットを描くのにERでの銃撃話が大きくなって、しかもジェリー・マーコヴィックが撃たれ、アビー・ロックハートも倒れてしまって「どうなるの?」のクリフハンガーなので、グレゴリー・プラットが「マイケル・ガラントの事を忘れる奴はいない。」と言わせておきながら、この回見終わるとマイケル・ガラントの葬儀の話は興味が減って忘れてしまうという体たらく。
ERでの銃撃も以前もあったERでのパニック話と比べると狙い過ぎた感じがしていまいち。
それにケリー・ウィーヴァーの足の手術で杖無しで歩ける様になった事も大して引っ張る事もないまま、さらっとし過ぎだし、そもそもケリー・ウィーバーの特徴を無くす必要あったの?と思うし。
ケリー・ウィーバーはレギュラーではあるけれど前のシーズン位からERにはほとんど顔を出さなくなり、そもそも出て来ない事も多くなり、存在感が薄くなり過ぎで、それを埋める為に急激な展開を見せているけれど、これがどれも急な話で無理やりねじ込んだ感が否めない。
そう言えば、ジェリー・マーコヴィックって助かったはいいけれど、その後全然出て来なくなってしまったなぁ。
降板の最後の手土産みたいなモノか。
 
 
ER緊急救命室 13
 
 
続けてDlifeで始まったシーズン13。
今まで見て来たシーズンでは前に一度見ていたので覚えていたけれど、このシーズンになってからはトニー・ゲイツの展開とかは覚えていたけれど、他の登場人物の展開は全然覚えておらず、多分この頃に興味が薄れて何時の間にか見なくなってしまったはず。
改めて見てもおもしろい部分はあるけれど、何じゃこりゃ?な展開もあって、やっぱり興味が薄れる部分は多かった。

前のシーズンで下げ止まらない視聴者数を取り戻そうとしたのか、このシーズンからオープニング・クレジットが短縮版に変更。
あの音楽とレギュラー紹介が無くなってしまい、ドラマが始まるという高揚感が無い。
落ち目の番組って、製作側に「何かを変えなくちゃ!!」という強迫的な変更心が生まれるのかもしれないけれど、長年やって来た事を変えても以前からのファンは毛嫌いするし、オープニング・クレジットを変えた所で視聴者が増える様には思えないのだけれど、何で変えたのだろう?

それにシーズン12で救命士としてゲスト出演だったトニー・ゲイツがレギュラーになったけれど、行き成りインターンに変更。この変更の強引な事と言ったらない。
トニー・ゲイツの人物像も自信過剰で独断専行型で調子乗りって、これまでもデイブ・マルッチやグレゴリー・プラットで見て来ただけに物凄い既視感。
だからなのか、その感じはシーズンの序盤位までで鳴りを潜め、亡き友人の妻子の面倒を見つつも母親と寝てしまいながらニーラ・ラスゴートラとの恋愛とかの複雑な関係から、母親が死んでしまって娘の面倒を見る展開になり、トニー・ゲイツ役のジョン・ステイモスのお馴染み「おいたん」ことドラマ「フルハウス」のジェシー・コクランみたいな展開になり、トニー・ゲイツが複雑な人物に変化していておもしろくなった。
ただトニー・ゲイツは「フルハウス」に引っ張られて、「ER」が描くおいたんみたいな感じになっている気がする。
それとトニー・ゲイツに関しては、「フルハウス」でのジェシーおいたんの吹き替えが堀内賢雄でお馴染みだったのに、「ER」ではシーズン11から準レギュラー的に登場しているルシアン・ドゥベンコの吹き替えで堀内賢雄を使ってしまった為に、ジョン・ステイモスなのに堀内賢雄が使えない状態になるという、日本語吹き替え版製作班が避ける事の出来なかった事態になっていたのだけれど、トニー・ゲイツの吹き替えの東地宏樹が大分堀内賢雄っぽくて違和感が無いのが凄い。
何処まで東地宏樹が堀内賢雄を意識したのか、研究したのか分からないけれど、堀内賢雄のジョン・ステイモスに慣れていてもスッと入って来る。
逆に、トニー・ゲイツとルシアン・ドゥベンコが並んで話す場面があったけれど、堀内賢雄のルシアン・ドゥベンコに慣れてしまうとこの場面の物凄く不思議な感じがする事ったらない。

ニーラ・ラスゴートラを中心としたレイ・バーネットとトニー・ゲイツとの三角関係も見所の一つなんだろうけれど、これがちょっと安っぽいメロドラマで、これまでの「ER」での恋愛劇を考えると対象年齢を急に落とした感じ。
最終的に、「私を取り合って喧嘩しないで!」という完全にティーン向けの安っぽい恋愛にしてしまうし、つまらなさ過ぎる。
それにこの展開だとニーラ・ラスゴートラがただの八方美人で優柔不断な尻軽女でしかなく、マイケル・ガラント死後のビッチ化が進んで、見ていてもドンドン嫌いになって行く。
これだけ引っ張りに引っ張った恋愛劇が最終的にレイ・バーネットが行き成り事故にあって両足失って退場で終わりって酷過ぎる。
最終話で事故にあった訳でなく、21話でレイ・バーネットが事故にあっているのでレイ・バーネット役のシェーン・ウェストの降板が大分前に決まっていたのだろうけれど、だったらこんな展開で御終いにせずに、もっとちゃんと見せて欲しかった。
ここ数シーズンのレギュラーの退場って、「何やかんやあったけれど、最後に突然地球が爆発して終わり!」みたいな、馬鹿な脚本家が書いた受け狙いの適当過ぎる終わらせ方と変わらない様な気がしないでもない。
同じ突然の退場でも、以前はよく出来たのになぁ。

1話目「危機脱出」はシーズン12の最終話からの続き。
まあ、当然の様にジェリーは助かるけれど、アビー・ロックハートの子供はどうなるかは引っ張る。
このジェリーの生きるか死ぬかや、アーチー・モリスが製薬会社に行ってERを去るとかのシーズン替わりでのレギュラーや準レギュラーの役者の降板を匂わせる様な展開って、当時に見ていれば「どうなるの?」だけれど、今見てしまうと降板しないのを知っているので、在り来たりの見え透いたやり方になってしまっているので結構白ける。
それにサマンサ・タガートの誘拐の話も、こう長く続いているのでネタが被るのは仕方ないのかもしれないけれど、アビー・ロックハートで誘拐話をしているので結構既視感がある。

アビー・ロックハートの子供の話は2話の「卒業の日」で何とか助かったけれど、「ER」の製作陣って子供が嫌いなんだろうか?と思ってしまう位のこれまでの子供の不幸話の連続。
ジン・メイ・チェンは育てられなくて養子に出すし、ピーター・ベントンの息子リースは難聴で養育権争いに巻き込まれ、ケリー・ウィーバーも流産し、パートナーのサンディ・ロペスが死亡して息子のヘンリーの養育権争いが起こるし、マーク・グリーンの娘レイチェルは父親の死を受け入れられない中で看取ったり、エリザベス・コーデイもマーク・グリーンとの娘エラは死にかけるわ、父親は物心つく前に死んでしまうわ、ルカ・コバッチュの妻子は戦争で亡くしているし、ジョン・カーターは死産だし、サマンサ・タガートの息子アレックスは犯罪者の父親に振り回されるし、レギュラー陣だけでも次から次と子供が不幸になる話ばかり。

2話からシーズン12で急に数話だけ出て来て音沙汰無しだったトニー・ゲイツが再び登場し、救急隊員だったのに行き成りインターンになっている。
アビー・ロックハートの時もそうだったけれど、突然インターンになったりとか実際はそんな事出来るの?展開の都合上のファンタジーなの?
で、このトニー・ゲイツとニーラ・ラスゴートラがシーズン12でもちょっと展開された恋愛話の続きを見せるのだけれど、シーズン12で見せたニーラ・ラスゴートラの尻軽女が爆発。
そもそもシーズン12で夫のマイケル・ガラントの出兵を待っていながら友達としてレイ・バーネットとルームシェアしていて、レイ・バーネットとの関係が発展しそうなのでニーラ・ラスゴートラが出て行く事にした時に、レイ・バーネットとしてはニーラ・ラスゴートラが好きだけれどもマイケル・ガラントがいるの分かっているので非常に言葉を選んでニーラ・ラスゴートラの事を「最高の友達だ!」と言ったらニーラ・ラスゴートラが残念そう、呆れた顔した時点からニーラのビッチ感が急激に増して来たけれど、この2話でマイケル・ガラントが死んだばかりなのに酔っ払ってトニー・ゲイツとキスしてしまうニーラの軽さったらない。

7話「ジグソーパズル」はアーチー・モリスが、あのいい加減男から徐々に医師の使命感に燃え始めるのに、その切っ掛けが多重人格者とか非常に安っぽい。

9話「緊急搬送」は「ERから出ると大惨事」を久々にやっていて、アビー・ロックハートが救急ヘリに同乗するとバスの事故現場に行く事になるんだけれど、これが崖ギリギリにバスが落ちそうな状態で、そのバスの中で身動きが取れない母親を助けようとする子供というベタで狙い過ぎな設定の上、アビー・ロックハートが独断で突っ走り、ギリギリで母親を助け出し、搬送隊員とバスから抜け出すとバスが崖下に落ちるとか、非常に安っぽいアクション映画みたいな展開。
で、この回の終わりはスタッフルームでERのレギュラーと準レギュラーが集まって感謝祭なので皆で食事するという場面。
「ER」ってこんなにベタベタしてたっけ?

12話「傷ついた信頼」で首を言い渡されたケリー・ウィーバーが自分から辞めてしまう。
この突然の退場って「ER」っぽくはあるけれど、もう何シーズンも続くレギュラー陣の印象に残らない辞め方で、シーズン2から出ていたケリー・ウィーバーの終わりがこんな薄い感じで良いの?という感じ。
なのに、13話「不協和音」でもケリー・ウィーバーが出て来て、ERの人々に感謝を言って回るけれど、これはこれでグダグダした蛇足感が一杯。
ケリー・ウィーバーは前の2シーズン位、管理職になったからという事でレギュラーなのに登場しない回も多く、ケリー・ウィーバーの話は取って付けた様な突然の話が多くていまいちだったからなのか、このシーズンでは管理職を降格になり、ERのスタッフに戻ったのにかつての様な「ER」の中心や非常に強い個性も発揮しないままだったし、足の手術をして杖が必要無くなったのに障害とそれが無くなってしまった後に関する話もないままで、何でケリー・ウィーバーの個性を無くす必要あったの?と疑問ばかりの扱い方のままであっさり辞めてしまい、やっぱり「ER」の中盤から増えた、もっと早く辞めておけば良かったような気がするレギュラーの降板劇だった。
あとこの13話「不協和音」は終盤でアビー・ロックハートが気にしていたエディという患者が実は父親だったとか、グレゴリー・プラットが逮捕されたとか、サマンサ・タガートの息子のサムが火遊びから家に火が回ってしまうとか、アビー・ロックハートの家にルカ・コバッチュを訴えた元患者が座っているとか、トニー・ゲイツと一緒に住んでいた友人の奥さんが自殺を図って死にそうとか、急に幾つものクリフハンガーを仕掛けて来たのはなんだろう?
シーズン最終話で次のシーズンまでの引っ張りでやりそうな感じなのに、シーズンの中途半端な所でやっているのは何故?

で、14話「心の雑音」ではアビー・ロックハートの父親の話は元患者の話で一切出て来ず、グレゴリー・プラットの話はまだ続くし、サマンサ・タガートの息子の火事も続行だし、ルカ・コバッチュの元患者もトニー・ゲイツの友人の奥さんも死亡で、解決したのは元患者の話位。
これって、ケリー・ウィーバーの退場で視聴者を集めて、これからの予告としてのクリフハンガーの連続だったのだろうか?
元患者の話は考えさせられる様な話にはなっていたけれど、障害を持って追い詰められても犯罪を犯さない人がほとんどなのだから、何だかんだ泣き言を言い続けたけれど、結局はヤバい奴だったとしか思えず。
結局死んだので問題解決という終わらせ方も都合が良い。

21話「結婚しよう」で遂にアビー・ロックハートとルカ・コバッチュが結婚。
アビー・ロックハートは確かに一回結婚生活を失敗しているので結婚に対して嫌がるのは分かるけれど、それ以上に異常なまでに結婚や結婚式に対する拒絶反応に関して説明が無いので、何でそんなに嫌なの?と結構疑問。
この回でレイ・バーネットとトニー・ゲイツが喧嘩していたけれど、二人がボコボコにするならどうしようもないニーラ・ラスゴートラだろ!と思ってしまった。

22話「変化の大波」で閉鎖されたERが再開されたけれど、ERの室内の壁の塗りなおし位で終わっており、結局ERを急に閉鎖して、それに関してルカ・コバッチュがERの部長を辞めるという話は結局何だったのだろう?

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