SCORPION/スコーピオン

2017年10月09日 月曜日

アメリカでは2014年からCBSで放送されているテレビドラマ「SCORPION/スコーピオン」。
アメリカでは現在シーズン4が放送中。

Dlifeの宣伝でこのドラマに、「ターミネーター2」のT-1000や「Xファイル」のジョン・ドゲット捜査官でお馴染みのロバート・パトリックが出演しているのを知って、そこだけの引きで見てみたら、案の定わたしにとっては老け過ぎたロバート・パトリックが出ている以外何も引きが無かった。

本当に、これは酷い。
一話が始まって15分程で余りにクソつまんなくて早送り。
何がつまらないって、今までの映画やドラマで登場して来た展開を優先させる為だけの理由で何でも簡単に出来てしまう都合の良い天才が主人公で、その天才の典型を寄せ集めただけの様な設定や展開で、これが大嫌いなわたしは辟易しまくり。

始まりからして、「この主人公は天才なんですよ!」と分かり易く言う為に子供の時にNASAにハッキング成功したという時点で安っぽい作り物感しかなく、その時点で萎え萎え。
そのウォルター・オブライエンは天才だけれど人との付き合い方が上手くないとか、始まって直ぐの時点で見飽きた典型を恥ずかしげも無く見せる。
人付き合いが上手く出来ないと見せておきながら、その直ぐ後には仲間とは上手くやっていて、人付き合いが上手くないという設定でも異分野の人間でIQが高いという共通点があれば仲良しとか、その時点で都合良過ぎなだけ。

そこにロバート・パトリック演じる国土安全保障省特別捜査官がやって来て彼らに助けを求めるのだけれど、その捜査官は子供のウォルター・オブライエンを保護し、その後一緒に働いていたという話になるんだけれど、この展開や設定も既視感しか感じない使い古された様なモノ。

その後もウォルター・オブライエンはIQが高いのでシャーロック・ホームズの様に相手の身なりや状態から生活状況等を判断出来る観察眼や推理力があるとか、潔癖症の数学の天才とか、次々と反吐をつく様な臭過ぎる設定をポンポン出して来る。
それに主人公達は天才だけれど口が悪く、常に悪態と冗談を言い続けるとか、これまた典型の典型な様な人物設定。

展開もこの手の天才ハッカーが主人公の映画やドラマで有りがちな、手元のコンピューターでちょこちょことすれば簡単に何でも出来、皆が天才だからなのか、やたらと視聴者に対する説明台詞で喋り、登場人物達だけで勝手に気付いて勝手に解決策を思い付き勝手に納得するという、見ている方が膝を打ったり、映像的に納得させる様な上手さの全く無い、脚本家の持って行きたい方向に持って行っているだけという、これまたご都合主義だけのつまらない展開を堂々としている。

で、最後は過去に因縁はあるけれど、また一緒にやろう!でチーム結成という、これまた何の捻りも無い、「2014年にこれやる?」という様な、如何にも第一話の締めにもゲッソリ。

そして、ペイジ・ディニーンをヒロインとして今後も出させる為に、国家の一大事の秘密作戦を追行していてペイジ・ディニーンは関係無い人なので普通なら捜査官が追い出すはずなのに全く気にも留めずに現場に置いて強引に話に絡ませたりと、この一話で今後の為に力技で枠組みを作ってもいるし。

あと、天才はチェスが玄人級という、これまた記号化された上に擦り倒された事も堂々としていたし。

このドラマって、ここまで典型の典型ばかりで攻めているので、てっきり映画やドラマで多用される天才ハッカーモノの設定や展開をパロディ的に使って皮肉るコメディかとも思ったのだけれど、全くそんな風も無く、「これっておもしろいでしょ!新鮮でしょ!上手いでしょ!」とやっている感じなので、そこでは驚いてしまった。

驚いたのはロバート・パトリックも。
「ターミネーター2」から23年。「Xファイル」から12年なのに、顔がシワシワで老け過ぎだったのに驚いた。
この時点でまだ55歳なのに60代後半から、下手したら70代位のシワシワな老け方。

この「SCORPION/スコーピオン」は近年見たドラマの中では最低につまらなかったシーズン・プレミア。
幾らロバート・パトリックが出ているとは言え、今後見る気は全く起こらないし、そもそも一話の序盤の時点で見る気が削がれまくった訳で、「とにかく4・5話見てから見続けるかどうするか決めようかな…?」という何時もの見方にすら行かなかった。
しかし、このドラマは既にシーズン4を放送している訳で、何が受けたんだろうか?

関連:前期見たドラマはER6とER8

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