Wizardry 7

2009年08月03日 月曜日

最近、TVよりもラジオをにしようと思い、聞いていても手持ち無沙汰なので、何かないかと思ったら、所有している最新の家庭用ゲーム機「セガサターン」があるので久々にやってみる。
 

で、ウィザードリィの6と7が一つになった「Wizardry VI&VII COMPLETE」だ。
これ、6の「Bane of the Cosmic Forge」の方は、以前やり終えて話も何となく覚えているのだが、7の「Crusaders of the Dark Savant」の方は、初めの街に行った辺りで何度も挫折してそのままになっていたので、何度目かの挑戦。しかし、やはり、どうも素っ気無いと言うか、面白みが無いと言うか…。何でなんだろうと思っていて、攻略情報を検索して分かったのは、元のPC版からの移植がいいかげんという事。

まず、謎解き。
本来なら、PC版では合言葉やら、数字などはキーボードからの入力によって、NPCや仕掛けから反応があって進んで行くのに、SS版では、大体が四択になっており、しかも総当りすれば難なく進めてしまうという有様。これに関係して、今まで良く分からなかった、「NPCに話しかけると一気に話す。」のも、本来ならキーボードからの入力によって、様々な反応を返すはずだったのに、キーボード入力無いから、話しかけたら持っている全ての会話を出してしまう、親切すぎる、全く面白みの無い設定。これでは色々回って情報集める意味が無い。その他の「アイテムはあるがどこで使うのか、一切ヒントも無い。」という超難易度設計は、どうやらPC版でもそうらしいので、そこは攻略本無いと攻略は不可能に近い。

さらに、映像の省略も酷い。
結構な数の仕掛けやアイテム等あるけれど、大体が画面に出て来ず、文章のみの説明という事が多い。これもPC版では表示されているのに。

戦闘も酷く、本来なら各人の速さによって攻撃の順番は変わってくるが、これは先攻か後攻か一定。難易度の「ふつう」「むずかしい」なら、敵の攻撃が全て終わってからこちらの攻撃。「やさしい」なら、こちらの攻撃が全て終わってから敵の攻撃。「ふつう」や「むずかしい」だと、こちらを行動不能にする呪文を敵が使うと、何ターンも何もする事が出来ないハマリの状態になるので、「やさしい」ですると簡単にこちらが勝つ事が多いので面白くないし。さらに、重要なアイテムを持つ敵や、最後のボスだろうが、戦闘から逃げれたら、経験値やお金は手に入らないけれど、勝ったのと同じ様にアイテムも入手出来るし、戦闘の面白味なし。

あと、話もどうかと思うところが多々。
説明では、「各人物が色々動き、取引等をしている世界」となっていて、PC版では地図が先に誰かに持ち去られていたりとあるらしいが、このSS版ではきっちり全ての地図は入手出来るし…。それに、6から7への「続く…」は、まだ話が一応完結して、新たな展開に行っていたけれど、今回の終わりは酷い。出て来た登場人物や話を、ふるだけふっておいて、「最後の敵も実は死んでいませんでした。解決編は次回作!」というのには呆れた。ほとんどの事が「意味あったのか…?」と思える位、次作への導入部分。しかも、この続編の「Wizardry 8」は2001年にPCでは出ているけれど、いまだに、どの家庭用ゲーム機にも移植されておらず。

う~ん…。
たぶん、これパソコンでやったら面白いのだろうが、いくら6と7の二作が一つになったからって、移植がこれじゃつまらないとしか言えない…。

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