007 カジノ・ロワイヤル

2009年02月15日 日曜日

最近「007 慰めの報酬」が公開されたので、その前作「007 カジノ・ロワイヤル」を見た。

始まりの追走場面はスタントマン大活躍の、しかし、倒れたりぶつけたりと泥臭い痛さを見せる上へ下への爆走で、これで持って行かれる。
中盤は活劇が少ないのだが飽きさせず、会話も無いポーカーの場面では息をのむ緊張感。
二時間以上あるがだれる事も無く、ぐいぐい引っ張られてあっと言う間。
だが、確かに圧倒される活劇と緊迫あふれる知能戦で非常にハードボイルドで、ダニエル・クレイグのムキムキの体から見ても男臭いスパイ映画なのだが、これが「007」、「ジェームズ・ボンド」でなくても…とちょっと思ってしまう。
いつものきざな超人ジェームズ・ボンド映画ではなく、暴れん坊新人諜報員ジェームズ・ボンド映画で、確かに今までの007映画からの脱却していて非常に面白いのだが、おふざけの無い、真っすぐな活劇、サスペンス、恋愛映画だった。

ボンド映画の重要点、始まりの一ネタとこれで満腹かもしれないTV放映ではカットされまず流れない毎回のオープニングタイトルは、今回も凝っていて楽しいのだが歌がかっこ悪すぎ。
しかし、最後の台詞にはやっぱりしびれたなぁ。

これを見ていて、今回ダニエル・クレイグが劇中で新しく007になっているが、007であったジェームズ・ボンドという名の別人がこれまでに何人もおり、そして新たな007が今回のまた別人のジェームズ・ボンドだという事かと思ってみたり…。

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