X-ファイル HD版

2014年10月03日 金曜日

Dlifeで「X-ファイル」のHD版が日本初放送という事で、シーズン1から始まったので見てみた。

以前地上波での放送があり、その時見ていたはずだけれど内容はそれ程覚えておらず、新鮮に見れたのだけれど、どうにも吹き替えには違和感。地上波の時はフォックス・モルダーは風間杜夫で、ダナ・スカリーは戸田恵子だったはずで、その印象が強過ぎ、モルダーの小杉十郎太、スカリーの相沢恵子がどうにも馴染めなかった。…が、見て行く内に段々その声にも慣れ始めた。でも、終わりには「♪テレレレレ~いらない!何も~…」とB’zの「LOVE PHANTOM」をどうしても思い出してしまう。
あと、音楽で違和感だったのは、オープニング・クレジットの「The X-Files Theme」。もっと派手な感じだった様に思っていたけれど、何か音がスカスカしていて、恐怖感よりも寂しい感じしかして来ない。これってシーズン1だからで、後になると別の編曲された音楽なんだろうか?それと、シーズン1の一話ではまだパイロット版だからか、この音楽さえも無いので「あれ?X-ファイルってこんな感じのドラマだったっけ?」と思ってしまった。

話自体は1990年代当時の、アメリカにおけるこれまでの宇宙人関係の陰謀論を中心に、様々な都市伝説や神話、怪奇現象等々を、完全なビリーバーのフォックス・モルダーと、冷静に科学的に分析しようとするダナ・スカリーの二人で調査して行くモノ。
以前見ていた時の記憶はすっかり忘れていたので、モルダーとスカリーの人物像や関係性が意外でおもしろかった。モルダーは感情的なって周りを置いて突っ走り、それを冷静なスカリーが止めようとする。男女の関係としては恋愛モノだと大概逆の性格になるけれど、やんちゃな弟モルダーをなだめるながらも助ける姉スカリーという兄弟の様な感じが良い。
しかし、各話自体は「何かしらの不思議な事件が起こる。事件が二人の所に回って来て、モルダーの『過去に似た事件が起こっている』と言う話からモルダーのトンデモな推測が始まり、スカリーは科学的に、論理的に事件を解決しようとするけれど、モルダーの推測がほとんど正解。でも、事件の犯人は捕まらなかったり、事件の詳細は分からないままで有耶無耶」というお決まりの展開で、色んな題材を扱ってはいるけれどほぼ同じ展開で結構飽きるし、結局は何も解決せず詳しい事は分からず仕舞いなので、見ていても「毎度のモヤモヤか…」という気にはなってしまう。不可思議な事件だったり、犯人が分からないけれど、細かな証拠を集めて行って事件の詳細と犯人を割り出して行く「CSI」等を見てしまうと、常にモルダーが言う過去の似た事件からの推測だけで話が進んで、何もはっきりしないままというのはモヤモヤして見続けるのが結構しんどくなって来る。
ただ、アメリカの1990年代までの陰謀論や都市伝説の見本市としてはおもしろく見れる。名前は聞いた事がある様な有名な話は、その詳細を知れるし、全然知らない話も関心しながら見れるしで良い。しかし、宇宙人関連の話はやっぱり緩さはある。政府や軍部の人々が大勢関わっているのに、末端の人から全く情報が漏れなかったり、「人々が真実を知るのはまだ早い!」「いや、真実を公表するべきだ!」と言うやり取りって、今見ても何でそんなに隠し通さなくてはならないのか?発表したらどうなるのか?が説明が無いのでいまいちピンと来ず、「宇宙人がいて大騒ぎするのは一部のビリーバーで、ほとんどの人はそれこそ『雪男がいました!』『猿人類が生き残っていました!』位の騒ぎはするけれど、すぐ日常生活に戻るだけの話じゃないの?」と思うのだけれど。

この「X-ファイル」はHD版として画質が良くなっていると思うのだけれど、当時の4:3のままの映像ではなく、現在の16:9の映像になっている為、上下が切られていたり、オープニング・クレジットなんかは微妙に横に延ばされていたりして、初めて見た時から違和感を感じてしまう。ここは別に無理矢理16:9にする必要は無くて、4:3の映像でも良いのに…と思ってしまう。それに、フェードアウトの様な映像になると急に画質が荒くなったりするのも気になってしまう所。

それに何と言っても酷いのはDlifeの編成。Dlifeは過去数十年前の有名作から、1990年代から2000年代の有名作、アメリカで放送後半年とかの最新のドラマを放送して、番組の選別は非常に良いにも関わらず、最近酷くなって来ている番組内で別の番組の予告字幕を大きく流したりと字幕関係がクソだという事に加え、新しく放送開始というシリーズの初放送を平日毎日一気に放送するのは本当に止めて欲しい。他にもDlifeで継続中のドラマもあるのだし、週五話となると毎日見て行かないと溜まってしまい、最早そのドラマを見たくて見ているのか、溜まって追い付かなくなってしまうからという強迫観念で見ているのか分からなくなってしまう。まだ、一回放送して再放送を集中的にするのだったら、見逃した人用に本放送に追い付ける意味もあるだろうけれど、有名番組で目玉にもなるであろう「CSI」やこの「X-ファイル」のシーズン1を週五話で一気に放送する意味って何なのだろう?買い付け担当が「やったよ!~買い付けた!早速放送して!」と編成に言ったら「アホか!枠ね~よ!」と言われ、喧嘩の末に枠開けれたのが週五だったんだろうか?
シーズン2をするなら周一で放送してもらいたい…と思っていたら、10月から始まるシーズン2も週五だと!Dlifeの編成自体もクソ化し始めている…。
 
 
関連:今期のドラマはCSI 3

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