シルバラード
2012年01月19日 木曜日ケヴィン・コスナーが出ていてる西部劇という事で見てみた映画「シルバラード(Silverado)」。
そんなに期待してはいなかったが、これがなかなかおもしろい。旅の道中で出会い、仲間になり、別れ、再び共に闘いに向かう四人組という分かり易い流れではあるけれど、初めは何が展開されるのか良く分からずのロードムービー的展開で飽きさせず、銃撃場面もたっぷり、馬での走りまくりもあり、登場人物も個性的な人々が大勢出て来、最後は如何にもな西部劇で、展開としてはみんながハッピーな終わりで都合良過ぎではあるのだけれど、四人それぞれの因縁の敵との直接対決の見せ場もたっぷりあるし、それぞれの人生模様も描き、娯楽西部劇として爽快に、愉快に、楽しい映画になっている。
役者陣も、ケヴィン・クライン、スコット・グレン、ケヴィン・コスナー、ダニー・グローヴァーの四人は、ケヴィン・コスナーが陽気で無茶な若者を演じていて、年取った渋めのケヴィン・コスナーしか知らないので物凄い違和感を感じてそこがおもしろいし、他の3人は渋いし良い。それ以外の脇役も、突然ジョン・クリーズやジェフ・ゴールドブラムが出て来て印象の残る脇役だけど話に絡む様で絡まなかったり、初めや途中で出たっきりだと思った人が新たな展開のきっかけだったり、おもしろい使い方をしている。周りが普通なアメリカ訛りで話している中、ジョン・クリーズがいつものイギリス本流発音で「Now…」と言ったので、「Nowって言った!!」と妙に喜んだり。
渋めの役者陣でそろえ、西部劇の要素を盛り沢山に詰め込んで、娯楽映画としてきちっとまとめて仕上げた感じで、25年以上前、1985年という西部劇自体が受けがいまいちで、廃れていた時期の西部劇映画だけれど、非常に楽しいし、ワクワク感もあり、上出来な映画だと思う。
☆☆☆★★