トゥーワールド2
2023年05月28日 日曜日買ってやらずのままのゲームが多いので何かをしようと思い、その中から「トゥーワールド2」が何だかおもしろそうな感じがあったのでやってみた。
だけれど、色々な要素を詰め込んでいるのに無駄だったり尻すぼみ感が凄く、終わってみると大分微妙なゲームだった。
「トゥーワールド2」はFPSファンタジーRPGで、話は邪悪な皇帝ガンドハルに妹を捕らわれた主人公がガンドハルの敵であるオーク達に協力してもらいながら妹を取り返そうとするという、まあまあ王道なファンタジーRPG。
ただ「2」だけあって、多分「1」からそのまま話が続ていると思われ、主人公が何者なのかも分からないまま妹がどうしたこうしたと言う話から行き成り始まり、このガンドハルが何者なのかとか、オークの関係性がよく分からないままで始めから大分置いてけ堀。
「2」だからという事でそこら辺は飲み込んで始めたけれど最後まで行っても結局主人公が何者なのかはよく分からないまま。
途中も、主人公はガンドハルから逃げ出してオークと手を組んでいるのでガンドハルが帝国の兵や刺客を送り込んで来て主人公が戦うという展開になるかと思いきやそんな事もなく、主人公はずっと町の人の困り事を聞いて解決しに走り回るばかりで帝国の追手とかも出て来ず、ずっと何を目的にゲームを進めているんだっけ?状態で目的があるのにうろついているだけ。
妹とガンドハルの話も最後は何の振りも無く行き成りのどんでん返しをやってしまい、まあつまらなく、これまで手助けしてくれたオーク達も突然全く登場しなくなって彼らは何だったのか?状態という、ぶん投げっぱなしぷり。
ゲームとしてもオープンワールドは羊頭狗肉だし、素材の調合とか武器の成長とかの諸々の要素も微妙過ぎ。
初めのチュートリアル部分の「序章」が終わって「第1章」になると広い草原を馬で自由に走れるようになりオープンワールドRPG感が出て来ておもしろさを感じたのだけれど、この「第1章」でも村を抜けて先に行くと直ぐに馬が使えなくなり狭い範囲を行ったり来たりするほぼ一本道RPGになってしまい、その後も章が変わると別の島へと移動してオープンワールドと言いながらも舞台は大して広くない島が三つだけ。
しかも、その島も所々行けない場所があったり、最後の島は大きいのにほとんどの場所には行けない。
舟が買えて海を移動出来はするけれど話を進めて行ける島以外は小さな数島だけで、その島も少し敵がいるだけで何かのイベントがある訳でもなし。
流石にこれでオープンワールドと言われてもなぁ…な作り。
素材を使って武器防具を成長させる事が出来るのだけれど、クエストを進めると直ぐにレベルが上がり、レベルが上がると店屋の品物もレベルが高い良い品が売られる様になるので武器のレベルアップを渋っている内に新しい武器防具を買ってしまって武器防具の成長が結構微妙。
武器・防御・装飾品に水晶をはめて様々な能力を付加させたりも出来るけれど、戦闘でどれ位水晶の補正があるのかの実感がいまいち感じられなくて、売りに出ている水晶を積極的に買わずに拾った分だけでも十分と思えてしまった。
水晶にもレベルがあって同じレベルだと合成出来て1レベル上がった水晶になり、この水晶合成が初めはおもしろかったものの水晶はほぼ全部のスキルや攻撃耐性の分あるので次第に水晶が増えて行き、どの水晶の何レベルのが何個あって今どの水晶がどれに付いているんだっけ…と分からなくなる位増えて管理が非常に面倒臭くなってしまう。
それにどれだけ武器を強化しても最後のボスは武器の強さは関係無く、突如ゲーム初登場のバリスタを使って矢を当てるゲームになってしまうので武器強化も台無しにしてしまうし。
倒した敵からだったり、地面に生えていたりする素材を使って調合すると体力回復やマナ回復や能力値を上げたり抵抗不可等のポーションが作れるのだけれど、体力もマナも武器さえしまえば徐々に回復するので拾ったポーションだけで十分だったし、敵に突っ込んで武器振り回すとそれ程ダメージを受けずに倒せるのでポーションを作る事も無かった。
この調合は素材の種類がやたらと多くて様々な組み合わせでポーションが作れるのだけれど、調合しない、調合する必要も無いとなると素材の種類の多さの無駄さ加減ったら半端なかった。
装備は十字キーで三つの別の装備に切り替えられる様になっていて、近接・弓の遠距離・魔法のそれぞれの全く違った装備を一瞬で切り替えられるようになっていたのは非常に便利だったけれど、そう思ったのは序盤だけで、中盤位から一番攻撃力の高い両手持ち武器で敵に突っ込んで行ってボタン連打すればさっさと敵を倒せてしまう事に気付いて弓も魔法も使わなくなってしまったので装備の切り替えもほぼ意味が無くなってしまった。
こんな感じで、オープンワールドも色んな成長要素もあるにはあるけれど見せかけ倒しだし、話も本来の主題は始めと終わりだけでほとんどは関係無い人々の困り事を解決するサイドクエストとサイドクエストの様なメインクエストで進んでしまい、おもしろく感じたのは始めの方だけで中盤以降はゲームを再開させる為にまあ腰が重くなってしまいました。