ジャッキー・コーガン

2014年08月05日 火曜日

アンドリュー・ドミニク監督・脚本、ブラッド・ピット製作・主演の2012年の映画「ジャッキー・コーガン(Killing Them Softly)」。

二人の犯罪者が仲介人の紹介で賭博場を襲い、金を奪う。この賭博場は以前支配人が自作自演で強盗を行なった為、その支配人に罪を擦り付けようとしたが、組織はジャッキー・コーガンを雇って犯人を捜し出そうとする。

ブラッド・ピットが出ているから見てみたけれど、本当にクソつまらない。序盤から話の本筋にも至らないつまらない下品な会話がグダグダと続き、その時点でもう退屈しているけれど、その後もどの場面も会話劇が多いのだけれど、どれもがつまらない。犬の話とか猟銃の話とか、何か意味有り気な雰囲気で喋っているけれど、延々とグダグダ喋り続け「だから何?」とイライラするばかり。
話は二人の強盗から始まり、彼等が中心に進むのかと思いきや、ブラッド・ピットが登場するとそっちの話ばかりで、しかもジェームズ・ガンドルフィーニの内容も無い話を聞く場面がやたら多く、やっぱりつまらない。
時々出て来るブッシュ大統領とオバマ上院議員の大統領選は何だろう?と思ってたら、最後のしょうもない説教に繋げるためか。この映画自体を「アメリカはビジネス」と言いたいのだろうが、チンピラと殺し屋のグッダグダした話じゃあ、何の比喩も見出せず、この仕掛けも失敗。最後に説教し始めた時には恥ずかし過ぎて見てられなかった。
後で調べてみたら、サブプライムローンによる金融危機とダブらせているらしいけれど、それ以前に映画の話自体がつまらないし、最終的に分かる様になった所でやっぱり小寒い。

レイ・リオッタが延々と殴られ続けられる場面の意味って何なんだ。その後のレイ・リオッタがゆっくり殺される場面とか、この監督レイ・リオッタが大好きにしか思えない。

ラッセルが自分達の強盗を話してしまった時のブラッド・ピットの台詞の字幕が「まさにおしゃべりくそ野郎」って、品川祐。そこだけがちょっと笑った位。

制作費が1500万ドルなのに、アメリカでの興行収入が約1507万ドル。全世界で3793万ドルと、結果はこけている。元々二時間半位あったらしいけれど、それだったら目も当てれない大ごけになってただろうなぁ。

この映画、雰囲気番長炸裂。思わせ振りな映像や会話しかなく、それも中身はスッカスカな上つまらな過ぎる。強盗犯を追う殺し屋の話は特に面白味も無いし。自分で脚本書いて監督してのアンドリュー・ドミニクの「どう?洒落ているでしょ?カッコ良いでしょ?社会批判ですよ!」に「はいはい!」と軽くかわすだけ。

★★★★★

« | »

Trackback URL

Leave a Reply