ザ・シンプソンズ バートが映画監督に!?

2013年11月02日 土曜日

随分前の無料放送の時に録画しておいた「ザ・シンプソンズ」を見てみたら、その回の内容がアニメーション好きだったらたまらないであろうパロディで感激してしまった。
その回は、シーズン22の14話「バートが映画監督に!?Angry Dad: The Movie)」。

話は、「バートがホーマーを描いたアニメーション『バクハツオヤジ(Angry Dad)』をインターネットに上げた所、その権利を椅子製造会社が買い取り、長編化する事になりバートが監督に。これが当たり、各賞を総なめし、アカデミー短編アニメ賞を取るまでになる」というモノ。

何が感激したかって、所々で挟み込んで来る有名アニメーションそっくりのパロディ・アニメーション。始まりは「カンフー・パンダ」をイッチー&スクラッチーでパロディし(当然最後はスクラッチーの首チョンパ)、その後色んな映画賞の授賞式で流される他のノミネート作品が、シルヴァン・ショメの「ベルヴィル・ランデブー(The Triplets of Belleville)」と作風を似せた「ブラザーズ・ボーヴィル(The Brothers of Beauville)」や、マルジャン・サトラピの「ペルセポリス(Persepolis)」風の「サアカシュヴィリの春(Saakashvili Spring)」や、ピクサーの「トイストーリー」の様な完全3DCGによる「調味料(Condiments)」や、アードマン・アニメーションズニック・パークの「ウォレスとグルミット」と同じクレイ・アニメ「ウィリスとクランブル(Willis & Crumble in Better Gnomes and Gardens)」とか、どれも再現度が高く、しかもパロディにしていて物凄く気合が入っているし手間がかかっている。しかも、ニック・パークがニック・パーク役で吹き替えに登場しているし、アカデミーの紹介者はアカデミー主演女優賞者で、ゴールデンラズベリー賞最低主演女優賞を受賞し、授賞式も出たハル・ベリー本人だし。
その他にも、ピクサーならぬミクサーの人々が登場し、「トイ・ストーリー」の「君はともだち(You’ve Got a Friend in Me)」の替え歌「You’ve Got an Enemy」と共にピクサーのライトやウォーリーが登場したりと、アメリカのアニメーションの見本市を「ザ・シンプソンズ」でやってしまったかのよう。

この回の製作側のアニメーションに対する愛情や意気込みが凄い。ちゃんとシルヴァン・ショメ風、マルジャン・サトラピ風、3DCG、クレイ・アニメなんだけれど「ザ・シンプソンズ」風でもありと、どれも再現度が高く、そのアニメーションのパロディをアニメーション内でしてしまうというのも凄い。
この回、そのパロディ・アニメーションが出て来る度に唸る程感心した。

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