Uncanny X-Men #172

2013年09月13日 金曜日

Wolverine」vol.1のミニシリーズを読み終わり、日本語翻訳版でもヴィレッジブックスから「ウルヴァリン」が出ているのだなぁ…と見ていたら、こちらには「Uncanny X-Men #172・173」も収録されているのを知る。わたしも、これないかな?と持っているアメコミを探ってみたら、「Wolverine:Triumphs and Tragedies」というウルヴァリン特集のTPBに二話とも収録されていたので読んでみる。
 
 
Uncanny X-Men #172 「Scarlet in Glory」
ライター:Chris Claremont ペンシラー:Paul Smith

ウルヴァリンと矢志田真理子(Mariko Yashida)の結婚式を日本で開く事になり、X-MENの仲間、ストームコロッサスナイトクローラーキティ・プライド、ローグが日本に招かれる。しかし、シルバー・サムライ(本名原田剣一郎【Keniuchio Harada 原田家仁内夫?】)が彼らを狙っており、ウルヴァリンを助けようと雪緒(Yukio)がシルバー・サムライに立ち向かい、彼女をストームが助ける。

ミニシリーズ「Wolverine」の後日譚。ただ、ミニシリーズ最終巻の「Wolverine #4」は1982年の12月で、この「Uncanny X-Men #172」は1983年の8月なので、結構後からの後日譚。
話は本格的なシルバー・サムライとの戦いはまだで、次回に続く前編。なのであんまりおもしろくはないけれど、本筋以外の部分がおもしろい。ウルヴァリンとマリコの家で談笑するX-MENのほんわかさとか、ローグがヴィランから改心してX-MENに加入した事をウルヴァリンは知らずに揉めたりと前半の和やかな感じが何か良い。ウルヴァリンとナイトクローラーが仲良しで、戦いの連携が良いのも何か良い感じ。ウルヴァリンはナイトクローラーの事を「Elf」と呼んでいたり、ナイトクローラーはキティ・プライドの事を「Kitty」なのでドイツ語で「katzchen」と呼んだり、皆物凄い仲良し。
読んでいると、この時はジーン・グレイ死亡(と思っていた)時期で、ストームが爆発の中にフェニックスを見たりとジーンの復活の伏線があったり、今回日本に来なかったサイクロップスは弟のハボックマデリン・プライヤーの事で揉めたりと、クリス・クレアモントがしっかり挟んでいるのもおもしろい。
この回で一番おもしろかったのは、ローグの登場のコマ。

 
 
Uncanny X-Men 172Uncanny X-Men #172(Wolverine:Triumphs and Tragedies) ©Marvel Comics

 
 

ローグって、強気な姉御肌の印象があるのに、この見た目は田舎町の良いとこのお嬢さんみたいな垢抜けなさ全開。Paul Smithが描く他の女性、ストームやキティやマリコは結構キリッとした美人なのに、ローグのこの扱いは何だ…。今はこんな感じなのに。まあ、初期と現在が全然違う人物も多いけれど。
 
 
関連:Wolverine(1982年)
    Uncanny X-Men #173

« | »

Trackback URL

Leave a Reply