パニッシャー

2008年03月01日 土曜日

前提としてアメコミが原作の映画だというのもあるが、ドルフ・ラングレン版じゃない方の映画「パニッシャー」は(も?)、珍作だと聞きTVでしていたので楽しみに見た。

これがこれが、基本は「復讐する犯罪者処刑人」なのだが、特に中盤はものすごくほんわか、ふんわりしているし、派手なアクション映画の割りにちまちましていて、ほんとに珍作で楽しい。
初めはハードボイルドかと思いきや、拷問場面からいきなりコメディーに。
復讐のために、まずステーキ肉とアイスクリームを買っている事にニタニタ。
そして復讐の仕込みとして隠し撮りに、駐車違反にとちんまい事をコツコツと。
ロシアの暗殺者は何でなのか、赤と白の横じまシャツを着込んで素手で殴り殺しにやって来るし。
しかもこの殴り合いが「ゼイリブ」のプロレス場面ではないが、結構長々と続くのだ。
だがここも緊迫する場面じゃ無く、少しふざけの場面なのだ。
「ターミネーター3」様に便器で殴って、壁貫通とかもあるし。
その後はジョン・トラヴォルタの所に攻め入るが、こっからはアクション映画に戻るのだが、やはり中盤がほんわかしたり、笑いに走ったり、浮いている感じが否めない。
それに加え、切り詰めたショットガンを二回程見せる場面があり、ネタ振りかと思いきや、一回撃って捨ててしまうと言うすかしっぷりも。
最後の無意味な骸骨の炎も、全部の車に爆弾仕掛けている事を想像すると、このパニッシャーは性格的に几帳面と言うか、何と言うか…。
そんな事ばかりで、つっこみを入れてと言わんばかりの展開で、飛び過ぎていてニタニタしっぱなしの面白さだったし、もっとつっこみを、笑いを、とまた見たくなる映画。

しかし「TVでの映画放映は更に編集され要約された番組」と言う通り、殺し屋がギターを奏でそれだけで帰って行く、という訳が分からない場面が切ってあったり、結構おかしな事になっていた様子。

パニッシャーって、もっと影があり、危険な香りがする人物かと思っていたが、これで変な印象がついてしまったので、コミックを読んで正しい印象を付けてみるか。

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