闇よ、つどえ! – フリッツ・ライバー

2007年12月11日 火曜日

先日「闇よ落ちるなかれ」を読み、次は?と本棚を見回し、「闇よ」が目に入り、「闇よ」繋がりで、フリッツ・ライバーの「闇よ、つどえ!」を読む。

設定は未来のSFなのだが、話は宗教、政治転覆闘争。
これが結構そのまま行って終わるので、どうもあまり面白くなかった。
初めに主人公に世界設定を延々喋らせる所でだいぶ挫け、聖職政権の役人かつ僧侶達が誰も自分達の宗教を信じていないが、世界を支配出来ている所でも、どうも乗り切れない。
上層部だけが信じていないなら、昨今の詐欺軍団でも良くある話なのだが。

この手の西欧人が書く宗教話は、どうも本意が分からない。
果たして本気で宗教全般を茶化しているのか、偽者だとこうなるねと言っているのかが分からないのだ。
特にSFだと。
これも宗教は道具として便利だね、という事なのか?

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