トゥー・ウィークス・ノーティス

2012年07月07日 土曜日

サンドラ・ブロックヒュー・グラント共演の恋愛映画「トゥー・ウィークス・ノーティス(Two Weeks Notice)」。

環境保護や文化保護意識で、非常に行動的に動く弁護士サンドラ・ブロックと、やり手不動産屋のヒュー・グラントという、本来なら対立する二人の恋愛劇。
生き方も考え方も全く違うけれど、その二人が引っ付くという、まあ王道、ベタな設定。しかもサンドラ・ブロックは見栄えよりも本音で生き、自分の考えに従って動く現代的な女性で、一方のヒュー・グラントは金持ちで仕事も出来、洒落ているけれど子供みたいな可愛らしさ、抜けっぷりもある男性という、これまたベタな程ベタな設定。別に好きじゃないと言いながら、やたら一方的に喋ってからのキスとか、まあベタな演出。終盤で揉め事が起こり、気持ちが離れるけれどやっぱり引っ付くという、これまたベタな展開で締める。きっちり女性向けな映画。
一番の見所は、オープニング・クレジットで、サンドラ・ブロックとヒュー・グラントの赤ん坊からの子供の頃の写真を交互に見せている所かも。サンドラ・ブロックは普通な、お転婆っぽい女の子なのに対し、ヒュー・グラントは金持ちの良いとこの坊ちゃんっぽい上品さの写真。少年ヒュー・グラントとリチャード・ニクソンの写真はどう見ても合成なので、何処までが本当の写真なのか分からないけれど、映画の人物紹介としては中々良い感じ。
基本的にお金持ちの家や会社やホテルだったりするけれど、どうもセットが安っぽい。ホテルのエレベーターのボタン押したら壁が少し動いたり。なので、全体の雰囲気が少し安っぽい感じが。

途中にサンドラ・ブロックが泣いて、友達に「あなたが泣いたのは二回しか見た事が無い。ブッシュが当選した時。」と言われる場面があるのだけれど、サンドラ・ブロックは思いっ切りリベラルな女性で民主党支持者だろうと思えるのに、何で共和党のブッシュが大統領になって喜んで泣くのかな?と思ったら、悔し涙か。そりゃあ、悲しくて泣いている場面だし、喜んで泣く女性でもないか。で、この台詞、ヒュー・グラントの役名がジョージで、「別のジョージに泣かされた。」というジョークの前振り。

サンドラ・ブロックは何時もの勝気な女性。きっちりとコメディエンヌしてる。
吹き替え版で見たけど、日本語喋るサンドラ・ブロックはより高田聖子に見えて仕方ない。吹き替えの配役が出ていなかったのではっきりしないけれど、多分朴璐美のはずで、ちょっと高田聖子と声が似ている気がするし、「鼻に水が入った!」と言う少し鼻が詰まった感じの声の時は、高田聖子とそっくり。一方ヒュー・グラントの吹き替えの加藤亮夫は、本人の声と全然合っていなくてガッカリ。
ヒュー・グラントも毎度の駄目な感じの優男。ヒュー・グラントってラブコメばかりで見かけ、どれも同じ様な役ばかり。常に優しく、洒落ていて、興味を示していない相手を何気に誘うという、何時もの。
途中彼のパンツ一丁の場面が出て来るのだけれど、結構足が短いので「あれっ?」となった。その場面を見て、ヒュー・グラントって足だけじゃなくて、手足も短い、体も小さい感じがしたのだけれど、彼の顔が大きいと言うか、長いからそう見えるのか?
おもしろかったのは、ニューヨークの不動産の話なので、ドナルド・トランプが本人役で出て来た事。この人WWEレッスルマニア23とか、結構色々精力的出てセルフパロディしてる。

話も展開も、まあ王道、悪く言えばベタ過ぎるラブコメで、サンドラ・ブロックもヒュー・グラントも見慣れた様な人物で特に目新しさも無いけれど、分かりやすい人物や惚れ方で、結構それなりに楽しめて別に悪くはない量産形式の一詰め合わせといったの映画。

☆☆☆★★

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