偶然の恋人

2012年07月06日 金曜日

ベン・アフレックグウィネス・パルトロウ共演の恋愛映画「偶然の恋人(Bounce)」。

ベン・アフレックがたまたま知り合った男性と本来乗るはずだった便と替わるが、その飛行機は墜落。何ともやり切れない思いをどうにかしようと彼の妻に会い、事実を告げ様かと思うが切り出せず、偶然の形として恋に落ちて行くけれど…と言ったお話。
恋愛映画って、本来の目的を隠して出会い、仲良くなり始め、そうなった途端に隠していた本来の目的が分かり相手と揉めるけれど、結局上手く行くという、それしかないのかという展開ばかりだけれど、これもそう。「そうだるなろなぁ…。」としか思わない展開。
このベン・アフレックは大事な事言わずにグウィネス・パルトロウに近づいて行くズルい奴で、グウィネス・パルトロウは騙された形で可哀そうな人。でも、ベン・アフレックは良い人になり、グウィネス・パルトロウは彼を許して、やっぱり全てが上手い事行く、ベタ~な展開。面白味の無い展開。

空港の飛行機待ちですぐさま仲良くなり、慣れ慣れしくなるのってアメリカン過ぎで、いまいちピンと来ない。ここが無いと話が成り立たないからだからなんだけれど。
アメリカの映画を見ているとやたらと飛行機が墜落して、アクションモノならおもしろいギミックになるけれど、ただこの映画では不幸な設定を作り出す為だけの便利な設定。
それに関連して、アメリカでの広告、特に飛行機墜落後の追悼CMの事が描かれるけれど、どれだけ実際のモノの皮肉なのか分からないけれど、その胡散臭さを皮肉っているのはおもしろい所。初めベン・アフレックは、「広告屋って馬鹿にしてるのか?」とイラつくけれど、その後逆にその商業的過ぎる追悼広告にイラつき、自分の仕事に疑問を持つけれど、結局は今まで通りで変わってはいない、ただ社会派を入れ込んでみました感は否めないけれど。

ベン・アフレックって「仕事が出来て、モテもする」という役が結構多い様な気がするけれど、やっぱり似合わない。それなりに男前で、身長が高いというのに、どうもそれが似合わない、もっちゃり感の原因かも。見た目も、演技も基本的に何時ものベン・アフレック。葛藤や卑怯さを抱える人物だけれど、何時もの軽い感じで、特に深みも無し。
グウィネス・パルトロウって、いつも幸薄い、何かを抱えた役ばかり。顔がそんな感じだからかもしれないけれど。これのグウィネス・パルトロウはあんまり魅力的には見えなかった。

始めは「そういう展開か…。」と興味を持つけれど、それ以降は至って予想を外れない在り来たりな展開。哀しい設定で平均点を狙いに行ったら、それにギリギリ届かない様な出来な、つまらない事も無いけれど、別におもしろくも無い映画。

☆☆★★★

« | »

Trackback URL

Leave a Reply