大列車強盗

2012年04月15日 日曜日

ジョン・ウェイン主演の西部劇映画「大列車強盗(The Train Robbers)」。

地味。
「大列車強盗」と言うと、列車を巡っての激しい心理戦・攻防戦が繰り広げられる感じがするけれど、そうじゃあなく、列車に隠された金塊探しの盗賊の話なので原題の「The Train Robbers」が確かにその通り。題名からもっと派手な西部劇を期待していたら、のっぺりとした展開で、始まってから一時間程特に引きも無く、人物紹介としても弱いしあんまりおもしろく無いし、馬での荒野の移動をやたらと長く、何度も見せるのだけれど、そこからの突然の何かがある訳でもないので退屈して来る。中年・老年のおっさん達と一人の若い後家さんの旅で、ギラギラと欲望むき出しの男達の話でも無し、逆にほんわか、ほのぼのという訳でも無しで、盛り上がりも無いし、何が見せたいのか良く分からない展開。
ジョン・ウェインはすでに後期の作品で、この映画だと、でっぷりとしたおじいさんなので、そんなにカッコ良くも無いし、目立った凄さが無い。そう言えば、ジョン・ウェインの若い頃の、これ以前の映画を見た事が無いので、これまでの映画を見てればこの映画もまた違った見方になるのだろうか?

ジョン・ウェインの西部劇なので期待するけれど、恐ろしい程薄味な映画。登場人物は全然立たないし、銃撃戦は添え物位大した事無い扱われ方だし、オチもしょうもないし。「ジョン・ウェイン」「西部劇」「大列車強盗という題名」からの期待は見事に外しまくる映画。

☆★★★★

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