第十七捕虜収容所

2012年03月13日 火曜日

これでウィリアム・ホールデンが1953年の第26回アカデミー主演男優賞を受賞した「第十七捕虜収容所(Stalag 17)」。

第二次世界大戦時のドイツのアメリカ軍人捕虜収容所の話で、始まりから脱走、その脱走が失敗したのは仲間にスパイがいるという話なので、緊迫するサスペンス映画だと期待し見ていたら、これが収容所の日常を描いた変にほのぼのしたコメディで拍子抜け。捕虜収容所を描いたにしてはのんびりし過ぎで、笑いの部分は昔のアメリカンコメディで別におもしろくは無いし、その笑かそうとするはしゃぎっぷりは滑りまくり。別に何かに発展する訳でも無い会話劇の繰り返しばかりで、見ていても退屈して来る。スパイが誰なのかという本筋は一向に進まないし、それも最後にあっさり片が付くし、急に展開して終わって行くし。何か雰囲気がバラバラな感じ。

脱走映画としてはコメディ色が強過ぎて白けるし、コメディとしては笑かしの感じが強過ぎる割りにおもしろくはないしで、中途半端。

☆☆★★★

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