サクリファイス

2011年11月19日 土曜日

特に何の前知識も無く見た監督アンドレイ・タルコフスキーの遺作「サクリファイス(The Sacrifice)」。

これがただ退屈で、クソつまらない映画だった。勿体ぶった哲学風で遠回りして何処にも辿り着かない様な台詞を独り言で延々と喋る、間を持たせ過ぎな演出、何か起こる様で起こらないまま、映画なのに舞台の様な人物の動きの不自然さ等々、わたしが一番興味が引かれない要素満載で、真剣に見ている事にすぐさま飽きを憶えた。戦争だの救いだのと言われても、優雅でのどかな日常を延々と見せられたら、そこに現実味や緊迫感は無く滑稽にしか見えない。一番始めの「絵画に寄った静止画で延々と音楽が5分間近く流れ続ける」「始まって20分位で3カットしかない」と言う時点で見るのを止めるべきだった。一度観だしたら最後までという主義なので、終始早送りで見、途中から別の事をしながらのながら見。
終始つまらないのだけれど、最後の方の「救いを求めて女性を抱こうとする。しかもろくろみたいにクルクル回転して。」とか「家に火をつけたので捕まえたけれども逃げて走りまくる、行っちゃってる老人。」に笑ってしまった。監督オナニーの芸術志向の映画ではなく、オチに至る壮大なコントだと思ったら…、やっぱりつまらないか…。

★★★★★

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