大日本人

2011年11月12日 土曜日

初めからずっとフェイクドキュメンタリーで行くのかと思いきや、早い段階で映画的な演出やカットがあって、ぶれてるなぁ…と思い、いきなり出鼻を挫かれた。この現実味路線、シリアス路線で行くのかとも思ったら、結局普通のコントだったし。極端に長い振りが一時間半位もありそれが疲れ、その尼崎訛りの共通語の無理さや、髪位伸ばせば良いのにと思うフェイクドキュメンタリーになり切れていない部分で大分諦めてたので、後半の笑いも分かるけれどもうどうでも良くなっていたし、またこの笑いの部分は特に面白くなかった。やはり「長回しワンカットで間を持たせ過ぎて、特に何も起こらない」というのが、この映画に限らず耐えられず嫌いなので、集中力が持たない。
あと、有名人を使った獣もことごとく外すし、何よりも見せ場の対決場面は迫力無いし、CGは安いし。最後の為のCGの出来なのは分かるけれど、それにしても日本のCG技術の無さがくっきりと出てしまっているなぁ。見ていてもCGの安さ、駄目さ、しょっぱさで我慢もせず早送り。
話も、これまでいかに日本の巨大化特撮ヒーローが大人向けに作って来なかったかが分かる。今更この手の「普通の人が皆の為にと思っても理解されず、排斥の対象になる。」ってアメコミヒーローでは良くある話だし、もっと以前に特撮ヒーローで一般的にやられている話かとも思っていたけれど。それ以外の風刺風、批判風の部分も今更感と、とにかく盛り込みたかったから盛り込んだ感じで、結局添え物感になっているし。

前半は退屈だけど雰囲気や主題としてはそれなりに持つ感じで行くのに、後半と言うか終盤になると狙い過ぎた笑いや、身内で回している感で、そうですか…という感じで終わってしまった。

☆★★★★

« | »

Trackback URL

Leave a Reply