インヴィンシブル 栄光へのタッチダウン
2011年11月11日 金曜日去年からBSが見られるようになり、十年位前にアメフトを見ていた事を思い出したのでまたNFLを見始め、今年は開幕からほとんど見ている状況の中で、そのNFLのプロフットボールリーグを題材にした映画「インヴィンシブル 栄光へのタッチダウン(Invincible)」を見た。
1970年代中頃の不況にあえぐフェラデルフィア。町の盛り下がりと同じ様に、勝つ事が出来ず弱小チームになったイーグルス。そこへ大学でもプレーした事が無い素人が一般参加のトライアウトで入団し活躍するという、まあ漫画みたいな出来過ぎた話。なのだけれど、これがおもしろかった。仲間内の草フットボールだけ、教師をしていたのに筋肉ムキムキの凄いがたいとかファンタジー色は強いけれど、不況で暗い雰囲気の中、仲間だけでなく町の期待を背負って勝利をもたらす為に頑張る姿は見ていて爽快。実在のチーム名や人々の名前が出て来て、漫画みたいな話だけどもしかして実話…?との期待がありながら見ていたら、最後に主人公だった実際のヴィンス・パパーリの活躍が紹介され、「こんな事が実際にあったのか!」と感動と衝撃でひっくり返った。
凄過ぎる奇跡の現実の話に打ち震えていたので、Vince Papaleを調べてみたら、どうやら大分脚色があるらしく、一気に萎えてしまった。実際のパパーリは大学でもプレーしており、その後セミプロ、World Football Leagueというプロリーグでも活躍していたそうだ。しかもイーグルスはトライアウトをこれまで開催した事がないらしい。実際の入団のきっかけは招待によるコーチの練習だったそう。でも年齢は30歳でNFL入りしたオールドルーキーというのは本当。ただ、身長はマーク・ウォールバーグは170cmだけど、パパーリ本人は188cmでそれなりに大きい。
何だか事実を知って思い返してみると、やり過ぎ感は強い。更にマーク・ウォールバーグは結構寡黙で余り感情を表に出さず、気持ちを高めるのは出て行った妻の罵倒の言葉で、意外と根に持つ暗い奴だし、恋愛の部分は余計な気もするし。だけど、映画としてはなかなか熱いし、盛り上がりもあり、感動や爽快感もあるので楽しいのは楽しい。
あと、邦題はどうにかならんモンなのか。「インヴィンシブル(無敵・揺るぎない)」と言われたり、見たりすると、ケヴィン・ベーコンが透明になってちまい悪事を働く「インビジブル(Hollow Man)」と混同してしまうし、「栄光へのタッチダウン」ってオチが見えるし。
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