パピヨン

2011年06月03日 金曜日

スティーブ・マックイーン主演の「パピヨン」を見た。

無実の罪によりギアナのデビルズ島の監獄へ送られ、その惨憺たる生活から抜け出す為に脱獄しようとしたアンリ・シャリエールの実際の体験を基に書かれた小説「パピヨン」が原作の映画。

脱獄映画なのだから、ワクワク感やその方法の上手さを楽しむかと言えばそうでは無く、刑務所での労働や独房でのどんどんと落ちて行く様子が見ていても救いが無く、重苦しく、しんどい映画。しかも、実話を基にした話となると更に見ていてずっしり来る。しかしだからこそ、スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの友情が輝き、演技が輝いている。二人とも若い時期から歳と肉体的精神的に落ち込んで行く様子を、役を作り込んで言葉で多くを語らずとも語る、この二人の演技が熱い。

ゆっくりと、じっくりと描かれ、しんどい映画ではあるけれど、スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンにすっ~と入り込んで行く映画。

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