サンダーアーム/龍兄虎弟

2011年06月01日 水曜日

ジャッキー・チェン主演の映画「サンダーアーム/龍兄虎弟」を見た。

これは、なんのこっちゃで結構ぶっ飛んだ映画だった。

まず主人公はジャッキー演じるジャッキーという名前の人物で、かつてはグループサウンズのアイドルで今はトレジャーハンターの通称「アジアの鷹」。そしてやっぱりカンフーの達人で強い…のだけれども、こんなに劇的に転職を果たしたのにそこまでの出来事は特に説明も無く、話的にもこれじゃあないといけない訳でもなく、何だろうこの不思議な人物設定は?多分、相棒として共演しているアラン・タム(譚 詠麟)が歌手なので、とにかく歌唱場面入れ込むための設定なんだろうけど、無茶だよなぁ…。

話も、神の武具を手に入れ邪教を広めようとする集団との対決になってくるのだけれど、その悪者一味はもうすでに神の武具を売ぱらってしまい手元に無いジャッキーからその神の武具を奪おうと、ジャッキーの元恋人を誘拐するためわざわざ昼日中ファッションショー開いて大勢人がいる所へ銃乱射して登場と、見つかる気、捕まる気満々の間抜けっぷり。夜道でこっそり誘拐すれば良いのに…。
その他、全員ヨーロッパ人の中で修道着を着たアジア人がいても気付かない、本人達も気付かれないと確信していたり、神の武具を中心に話が進んで来ていたはずなのに最終的にそれがどうなったか、どうしたかったのかさっぱり分からないまま終了するし、突っ込みは沢山。

酷い映画かと思いきや、それでもアクションシーンは非常に良く出来ている。ヨーロッパの村中でのカーアクションは最近の資金と時間をかけたハリウッド映画に引けを取らないし、ジャッキーのアクションも切れ切れで半端無い。でも、そのアクションが終盤にならないと出て来ないのは残念。

これに限らず気になるのは、欧米人が全て広東語吹き替えになっている事。初め見ていて、みんな広東語喋っているからてっきり舞台は香港だと思っていたらヨーロッパだったし。昔の邦画でも、欧米人が出て来ると流暢な日本語吹き替えになっているのがあったけれど、それと同じ位見ていて違和感が最後まで残る。

無茶苦茶なダメ映画でどうしようもないとまではいかないし、ジャッキーアクション満載の映画としても物足りないしで、大分中途半端な映画。

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