ライアー ライアー

2011年02月17日 木曜日

「ライアー ライアー(Liar Liar)」を見た。

口八丁で何でも良いから勝利を掴んで来た出世に走る弁護士のジム・キャリー。その父親の誤魔化しの嘘でしょんぼりする幼い息子が「一日だけでも嘘をつきませんように」と願い、誕生ケーキの蝋燭を消した事によって本当に嘘をつけなくなるという、まあ、分かりやすく、思った通りの展開で最後まで行くコメディー。

しかし、この映画はおもしろい。それは、ジム・キャリーのはしゃぎっぷりに尽きる。完全に周りから浮いて一人だけ異質すぎる人になっているけれど、そんなことお構いなしにジム・キャリーは持てる顔芸、しゃべくりを出しまくり、まるでジム・キャリーがアドリブでしているスタンダップ・コメディを見ているのじゃあないかと思える程笑かしにかかる。その顔芸を見ていると「マスク」でのCGが実はCGじゃなくてジム・キャリーが本当にやっていたんじゃないかと思える程。エンドロールでジャッキー・チェンみたいにNG集を流しているけれど、そこでも徹底的にふざけまくり。これを見ると、どこまでが脚本通りなのか、何がアドリブなのか分からなくなってくる。

これを吹き替え版で見たのだが、ジム・キャリーの元妻役のモーラ・ティアニーがERのアビーでお馴染み、葛城七穂ではなかったので違和感があったけれど、ジム・キャリー役の山ちゃんこと山寺宏一がまるでジム・キャリーが憑依したかの如くの吹き替えに圧倒された。あれだけのジム・キャリーのやりたい放題振りを何の違和感も無く、面白さを吹き替えているいるのだから、今や平日の朝の顔になったおはスタのもじゃさんは凄い。
そう、この映画はジム・キャリーと、その吹き替えの山寺宏一の圧倒的演技力を見た、聞いた映画だった。

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