アメコミは高齢者向け?!

2010年12月19日 日曜日

日本では何故か「アメコミは子供向け」という印象が強いらしいのだが、考えれば日本で漫画が子供向けだけの産業じゃあない事を多くの人は知っているのに、じゃあアメリカンコミックスだって子供向けの産業とは言い辛い…、とは思わないのだろうか?と思っていたりしながら「ネットサーフィン」していたら、驚きの情報を見つけた。

 One in Four Comic Readers over the Age of 65(Overview of the U.S. Comic Book & Graphic Novel Market 2009-2010
 
このSimba Informationの調査によると「コミックス・グラフィックノベルの成人読者のうち、大体四人に一人が65歳以上」だという事だ。
以前、「日本の漫画・アニメーションの世界での実状やいかに?」を書く時に調べた情報では、「アメリカのヒーローモノの主な購買層の九割は男性で、その80%の年齢は18~39歳」という事は知っていたが、こんなに購買層が高齢化しているとは驚き。だとすると、全体の二割弱は65歳以上かもしれないという事?

また、記事を見ていると、アメリカでも「コミックスやグラフィックノベルは子供向けの一分類」と思われており、日本だけではない先入観がある様。

この調査から出版社は新たな高齢者向けのコミックス戦略を打ち出すだろうし、それが当たり、今でもただでさえ若いとは言えない読者達も年をとって行くので、いつかは「アメコミは年寄り向け」という印象になる日が来るのか、来ないのか?
 
 
アメリカのコミックス業界は、古いコミックスには数万、数十万ドル、100万ドルのプレミアが付き投資対象にもなっているし、読者のほとんどが子供よりも大人で、しかも高齢化しているし、日本の漫画産業は特殊だと言われるけれどもアメリカも十分特殊。

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